2017年1月に発売され、第15回「このミステリーがすごい!大賞」の大賞を受賞した岩木一麻による小説「がん消滅の罠 完全寛解の謎」が、4月2日(月)20:00よりTBSにて3時間ドラマとして放送される。
本作は「寛解」というがんの症状が軽減される状態を切り口に、高校時代からの友であり同じ病院に勤務する変わり者の研究医と、生命保険会社に勤める切れ者の親友がその謎に迫る姿を描いた医療ミステリー。
主人公の夏目典明を演じるのは唐沢寿明。唐沢が医師役を演じるのは約12年ぶりとなる。夏目と高校時代からの同級生で、夏目と同じく日本がんセンターで研究医として働く天才肌の男・羽島悠馬役を渡部篤郎が、同じく夏目・羽島と高校時代からの同級生で、保険会社に勤務する森川雄一役を及川光博が扮する。このほか、麻生久美子、吉田鋼太郎、北大路欣也ら個性豊かなキャストが出演。
放送に先駆け、唐沢、渡部、及川、プロデューサーの倉貫健二郎よりコメントが届いている。
◆唐沢寿明(夏目典明役)
ドラマ作品での医者役は3度目になりますが、今回演じる夏目は、スーパードクターではなく"普通"の医者。原作では、色々なことに巻き込まれ、翻弄されてしまう、どこか主人公っぽくない役どころでした。今回ドラマでは、原作の世界観は生かしながらも、よりドラマチックな脚本になっています。渡部さんとは今回が初共演。演技の現場でご一緒するのは初めてですので、非常に楽しみにしています。見どころは「なぜ、がんは消滅したのか」というところ。原作を読んだ本職の医者でも翻弄されてしまったというくらいの「謎」を解明していく過程は、この作品の一番の肝になっていると思います。医療が進化し、がんが治せる時代になった今、このリアルとフィクションの狭間のような作品は、僕が一視聴者であっても非常に興味深いテーマです。本当にストーリーが面白いので、役に身を任せて演じようと思っています。
◆渡部篤郎(羽島悠馬役)
重厚感のある原作の、ドラマ化を見てくださる方々に楽しんでいただくよう、スタッフ、キャストで繊細に作っています。主演の唐沢さんは数多くの名作を作りあげた方です。ご一緒させていただくのは初めてですが、最高のエンターテインメントになるよう導いてくれます。素晴らしい原作、キャスト、スタッフに恵まれて、心より感謝しています。
◆及川光博(森川雄一役)
僕が演じる森川は、とある事案から唐沢さん演じる夏目の、保険金詐欺への加担を疑い始めるという役どころ。夏目の同級生で親友でもあります。僕と唐沢さんが同級生に見えるかどうかはさておき(笑)、日頃からプライベートで食事をご一緒する仲なので、その距離感を演技に活かせればと思います。渡部さんとの共演も久しぶり。3人の関係性が楽しみですね。先輩方の胸を借りて多くを学びたいと思います。
◆倉貫健二郎(プロデューサー)
「がんが治る」と聞けばどう思いますか?この原作は、日本人の二人に一人が罹るがんを題材にし、末期がんの患者たちが次々に謎の完全寛解(完治)をしていくという驚愕の展開で幕を開けます。最新のがん治療を背景にしたまったく先の読めない展開は、圧倒的なおもしろさで読者に迫って来ます。この傑作医療ミステリーを、最高のキャストと最高のスタッフで映像化できることが嬉しくてなりません。春の放送を楽しみにお待ちください!
ドラマ特別企画『がん消滅の罠』は、4月2日(月)午後8:00から11:07までTBSにて放送される。
(C)TBS
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