テレビ東京に新ドラマ「ドラマBiz」枠誕生!
2018年4月より、テレビ東京月曜夜10時に、新たなドラマ枠が誕生する。その名も「ドラマBiz」。"働く"という、大人と密接に関わる題材を掲げ、上質なビジネスドラマを展開する。その記念すべき第1弾『ヘッドハンター』の制作発表が、2月26日(金)に行われた。
会見には、まずテレビ東京ドラマ部プロデューサーの稲田秀樹が登場。その稲田の服装なのだが、どこかで見たことがあるそうな・・・。黒いタートルネックにジーパン、そしてスニーカー。その出で立ちはまるで、そう、スティーブ・ジョブズ!
「テレビ東京が満を持して発表する新しいドラマ枠のお披露目会ということで、皆さんもよくご存じ、リンゴのマークで知られる世界的企業の新作発表会を模して、進めてまいりたいと思います(笑)」とプロデューサー自らネタを仕込んでの進行となった。しかも、一部をかじったバナナの画像まで用意する念の入れっぷり。
稲田は、この新ドラマ枠について「ビジネスをテーマにすると言っても、堅苦しい内容のものではありません。働くことは生きることそのものです。この新枠では一生懸命に毎日を生きている人たちにスポットをあてたヒューマンなドラマをラインナップしていこうと考えています」と説明。
今回の作品テーマは「転職」。日本の労働環境が大きく変わろうとしている今、転職への抵抗感も薄れ、市場規模は右肩上がりだという。これまで35歳転職限界説などがささやかれていたが、それも昔の話。そんな増え続ける転職希望者をサポートしているのが「ヘッドハンター」だ。稲田自身も、転職経験者。「このドラマでは世間ではあまり知られていないような転職の裏側も盛り込んで描いていきたいと考えています」とリアルさを追求するという。
脚本を担当するのは『コードブルー』『BOSS』『ハゲタカ』『医龍』など数多くのヒット作を生み出してきた林宏司。林は、これがテレビ東京のドラマを手掛けるのは初となる。
出演者はテレビ東京"経済の顔"をヘッドハンティング
注目の出演者には、テレビ東京の経済ドキュメンタリー番組『ガイアの夜明け』の案内人・江口洋介、経済人を迎えるトーク番組『カンブリア宮殿』のインタビュアー・小池栄子、『ガイアの夜明け』のナレーター・杉本哲太という、テレビ東京の経済番組の顔とも言える3人が集結。会見に登場した3人を眺め、稲田は「僕の最初の仕事は、彼らを"ヘッドハンティング"することだった(笑)」とにっこり。
主演を務める江口は、本作がテレビ東京のドラマ初出演。「働くということへの改革や対策、いろんなものが変化してきている世の中ですが、『ガイアの夜明け』でいろいろな方にお会いしていると、惑わされず、自分の豊かさや幸せな生き方を目指す人が増えてきていると思うので、僕らはその後押しをできたら。ビジネスドラマでありながら、プロデューサー、スタッフの皆さんはエンターテインメントを目指すと言っていたので、大人が見れるテレビ東京ならではの新しい挑戦をしたいと思います」と意気込んだ。
小池は、本企画の出演打診を受けた際「めちゃくちゃ楽しそう!」と思ったそう。「経済に強いという、テレ東さんの強みを最大に活かした、こんな面白い企画はないんじゃないかと思い、すぐにオファーを受けました。『カンブリア宮殿』でお世話になっていたので、インタビュアーから女優に"ヘッドハンティング"されたみたい(笑)。小さくまとまることなく、面白いことを実験的にやってみたいです」とコメント。
杉本は「純粋に『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』それぞれの顔である江口さん、小池さんとドラマでご一緒できるということに、テンションが上がりましたね。また、新しいドラマ枠に呼んでくださり、緊張とともに喜びを感じていますが、面白いものを作っていきたいと思います」と期待を寄せた。
江口が演じるのは、ヘッドハンティングを生業とする男・黒澤和樹。従業員わずか3人という弱小人材紹介会社「SAGASU」の代表であり、対象者やクライアントの心に深く入り込み、強引とも言える手段で企業と候補者の理想のマッチングを実現していく。対して、小池が演じる赤城響子は、転職斡旋会社の最大手「ブリッジ」に勤めるやり手の女性幹部。黒澤の乱暴な仕事ぶりを嫌悪し、あからさまにライバル心を燃やしている。
二人の役柄の関係について、江口は「価値観はぶつかり合うけれど、人を助けたいという心意気はきっと同じなんだと思います」、小池は「見方によってだいぶ違う関係に見える気がします。何話か台本を読ませていただいたのですが、転職は人生の転機であり、ヘッドハンティングする側もされる側も、苦悩して人生の一大事を決めるんだ、というところに泣けてしまいました。黒澤と赤城、ヘッドハンティングする側にも背負うものがあるという視点が描かれているのが、すごく面白いと思います」とそれぞれ語った。
そして、杉本が演じるのは、「SAGASU」写真である灰谷哲也。江口演じる黒澤とは30年の付き合いという関係で、杉本が「今は、代表と雇われ社員なんですが、過去は○○という間柄だったんです」と説明すると、小池から「哲太さん、それ言っていいの・・・?」とツッコミが入った。どうやら、まだ言ってはいけない情報だったようで、「えっ、言っちゃダメなヤツ?!えっと、謎めいたことがあります!江口さんの役が黒、小池さんの役が赤、僕の役の名前が灰、グレーなので、どうなるのか楽しみにしていただければ・・・」としどろもどろ。渋い杉本の意外な天然ぶりに、江口も小池も爆笑していた。
また、番組のタイトルにかけて、それぞれ"ヘッドハンティング"されるならどんな業界がいいかという質問が飛ぶと、「ものを作る仕事が好きなので、トラディショナルで普遍的なものに携わりたい」(江口)、「アシスタントの仕事などの経験が活きるなら、社長秘書になりたいですね。役でやったことはあるのですが、その時も楽しかったので」(小池)、「プロデューサーですね。俳優やりながら、プロデューサーもやって、キャスティングに全部自分をぶち込んでいきたい(笑)」(杉本)と、三者三様の答え。
最後に江口は、新番組の始動に対し「ドラマですから、視聴者の方にはまず楽しんでいただければ。また、人生の選択に直面する人の生き方を映す面白い世界を描くので、かなり共感も呼ぶんじゃないかと思います。この時代ならではの新しい試みだと思うので、新しいものを生んでいく楽しさを作っていけたらと期待しています」と締めくくった。
テレビ東京のドラマ新枠「ドラマBiz」第1弾『ヘッドハンター』は、4月より月曜夜10:00よりスタートする(放送局はTX、TVO、TVA、TVh、TVQ)。
※これまで月曜夜10:00に放送されていた『未来世紀ジパング』は水曜10:00に移動
さらに地上波放送後はBSジャパンで放送され、4月からスタートする定額制動画サービス「Paravi(パラビ)」でも配信される。
(C)Paravi
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