「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」
結婚が当たり前だった時代は、もはや一昔前のこと。結婚情報誌として有名なゼクシィのキャッチコピーでさえ、結婚しない選択肢を認めた上で、結婚の良さをPRするような時代になりました。生き方の多様性が尊重されるいい時代になってきたなあ、とつくづく思います。
しかし、平成初期生まれの私は、そんな時代の潮目の世代にあたるからなのでしょうか。結婚したい特定の相手の有無に関わらず、「いつかは結婚して、温かい家庭を築きたいな」なんて、漠然と考えてしまうのが正直なところ。冷静に考えれば「温かい家庭」なんていう、使い古された上に曖昧なワードのどこに魅力があるのか我ながら疑問に思いますが、会社員の父と専業主婦の母の背中に、ある種の「幸せ」を感じ取りながら育ってきたからなのかもしれません。
そんな私のような「温かい家庭」を夢見る世代が、結婚しない時代に危機感を抱いているのでしょうか。日経MJで「婚活サービス 20代も活用」という特集が組まれ、先月のMJMJ会議でもこのトピックをピックアップしました。日経MJの記事によると、婚活サービスを利用したことがある20代の割合が、昨年に比べ、男性で3.3ポイント、女性で2.8ポイント上昇しているそうです。特に、婚活サイトやアプリの利用が伸びており、オンラインでの出会いへの抵抗感の和らぎを感じさせます。私が女子高生だった10年前は、インターネットを通じた出会いへの注意喚起がそこかしこで行われていたはずなのですが・・・。常識の賞味期限なんて、意外とあっという間なんですね。そう考えると、漠然とした過去の常識に対する危機感なんて、馬鹿らしくも思えます。
というわけで、恒例の格付けコーナーです。今回もMJMJ会議長である私が、誠に勝手ながらこの「婚活サービス 20代も活用」を評価させていただきます。うーん、最高評価が「MJMJ」なので「MJM」くらいかな。
ちなみに、私はマッチングアプリに対しては超肯定派です。今の時代だからこそ存在する「マッチングアプリで出会う」という選択肢は、人類の進化の恩恵を実感できる最高にクールなもののように感じるからです。他にも、結婚しない選択肢、同性をパートナーとする選択肢、子どもを持たないという選択肢、養子をとる選択肢、精子バンクを利用する選択肢など、「多様性」が謳われる今を生きる私達には、たくさんの選択肢があります。せっかくこの時代に生きているのだから、私も、世間の常識や他人の経験則に左右されず、そうしたたくさんの選択肢の中から自分が納得のいく選択をして生きていきたいものです。
▲ 番組中では、他にもさまざまなホットトピックを紹介しています。ぜひ一度御覧いただけると嬉しいです!
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