海に捨てられているプラスチックごみなどが地球環境に与える影響が深刻化していますが、この問題の解決につながるかもしれない画期的な衣類が登場しました。
千葉・富津市の天羽(あまは)漁港を訪れていたのは、アパレル大手・三陽商会の慎正宗さん。海から流れ着いた、いわゆる「海洋ごみ」の視察に来たと言います。
世界中の海に年間約800万トンのプラスチックごみが流出し、深刻化する海の汚染問題。日本でも対策が急務となっています。
そんな中、三陽商会は新たにスペインの企業と手を組み、プラスチックごみを衣類にリサイクルするビジネスへの参入を発表しました。
回収された海洋ごみを再生し、作られた服。例えばウィンドブレーカーは、100本以上のペットボトルを再生させたポリエステルから作られるなど、プラスチックごみをさまざまな素材に変えて商品づくりにつなげています。
価格はアウターなら2万円台から、シャツやパンツは1万円台を想定、さらにバッグなどの小物も展開する予定です。
当面はスペインの企業から購入した商品を販売しますが、将来的にはごみの回収から製造までを一貫して手がける予定です。そのため、いまは千葉県など各地の港を視察し、提携先を探しています。
「作れば作るほどゴミが減る、売れば売るほど地球がきれいになるという思想とビジネスが直結したブランドなので、社会貢献とビジネスって真逆じゃなくて、一緒にできるということを実証していきたい」と慎さんは話します。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年10月29日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
(C)テレビ東京
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