『資生堂 36年ぶり国内工場のワケ』動画はこちら

資生堂が、国内では36年ぶりとなる新工場を本格稼働。国内に工場を建設した最大の理由は、海外需要の増加です。

2018年の中国での売り上げは1,908億円と、2017年と比べ32.3%増加。この需要急増に対して供給が追いつかず、資生堂では約500~600億円の販売機会を損失したのです。

現在400人規模の新工場を稼働させることにより、中高価格帯のスキンケア製品を1億2,000万個生産することが可能になりました。将来的には1,000人体制へと拡大の見込みで、企業ブランドの発信拠点として成長させていく予定です。

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メーカーから製造を請け負うOEMの化粧品市場規模も伸びています。2018年度には3,250億円規模となり、4年で4割も増加しました。

メード・イン・ジャパンのニーズが高まり、海外メーカーからの受注が増えていることも一因です。乳液や口紅、マスカラなど、国内外のメーカー約400社の化粧品製造を請け負っている日本色材工業研究所は、生産能力不足を補うための工場増設に34億円を投じました。

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現在は充塡(じゅうてん)作業のみ行っているつくば工場を、2020年からは一貫生産体制とし、生産能力を1.5倍に拡大する計画です。
日本色材工業研究所の奥村浩士会長は「中国や東南アジアからの受注がどんどん増えている」と言い、この傾向はしばらく続くと見込んでいます。

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この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年12月24日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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(C)テレビ東京

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