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宮田:何事もそうなんですけど、自助努力とか根性論だけだとうまく続かないなという考えがあって。基本的にはやっぱり水が高い所から低い所に流れるように、人間も仕組みに乗っかるものと思っていまして。みんなが自助努力だけで続けるのは難しいですから、続けやすくする仕組みを作るといのは組織運営の中では意識しながらやっています。

原:200人規模の組織って頭を抱える規模でもありますよね。50人、100人って倍、倍になっていくとマネージメントのところでいくと悩む瞬間ですよね。

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宮田:そうですね。すごく気を付けていることが事業戦略の納得度を持ってもらうというのをすごく頑張っています。つながらない話と思われるかもしれないんですけど、もう退任されたんですけど元モチベーションカンパニークラブの方に聞いてみたことがあるんです。あの会社さんはいろんな会社さんのモチベーションを持っているので「50人の壁や100人の壁というのはデータで見るとあるんですか?」って聞いてみたんです。そうしたら「無い」と。ただ一つだけ分かっているのは組織が大きくなればなるほど必ずモチベーションって下がっていくんですって。

原:必ず下がる。

宮田:必ず下がります。ただ下がり方には各社差があるらしくて、一番差がついているポイント、何が差がつくというのは戦略への納得度らしいです。戦略への納得度が高い会社はモチベーションが下がりにくいですし、納得度が薄いと下がりやすいらしいです。この一つのモチベーションに関しては他の項目にすごく影響を与えるらしいんですね。

それを聞く前からかなり気を使っていたんですが、その話を聞いてからよりメンバーに事業戦略へ納得感を持ってもらうというのを大事にしていまして、半年に1回のキックオフで今年の戦略はこれですよ、なぜそうなのかというのをあらゆるデータを集めてちゃんと納得してもらうということをすごく気を付けてやっています。

瀧口:面白いですね。これに向かってだったら頑張れるとみんなが思えることが大事ですよね。

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宮田:私自身経験があるんですけど、昔いた会社で社長はすごくビジョナリーだったんです。ビジョンは伝えてくれて共感ができるんです。戦略も伝えてくれるんですけど「ん?」みたいなこともあって。「この10億円の売上はどこから出て来るんですか?」みたいな。すそういうたしかにモチベーションが下がったなということがあったので、同じ轍を踏まないように、モチベーション高く働いてもらうために事業戦略に納得してもらうということを気を付けています。

瀧口:ではここから今後のSmartHRの展開について伺っていきたいと思うんですけど、去年の7月に61億5千万円調達されていて、この調達した資金というのは実際どんな使い方をされているんですか?

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宮田:半分はマーケティングの費用に使いたいなと思っているんですが、もう半分は人の採用などに回したいと思っています。特に採用頑張りたいと思っている職種がエンジニアとSaaS独特の職種のカスタマーサクセスという二つ。エンジニアの方は言わずもがなでお客さんすごく困っていらっしゃるんですよね。課題のリストが山積みになっていて、これを解決さえすればもっと我々のビジネス的にもうれしいですし、お客さんもうれしいということがたくさんたまっている状態なのでそれを解消するためにもエンジニアをたくさん採用したいと思っています。

もう一つはカスタマーサクセスと言う職種でして、彼らがたくさんいるということはお客さんの顧客満足度に直結するんですよね。カスタマーサクセスを採用するイコール顧客満足度への投資だと思っていまして、必ず良い形で返ってくると思っています。良い口コミが増えたり継続率が高まったり。ただカスタマーサクセスをやれる人材ってまだ国内ではそんなに多くはないんです。

原:カスタマーサクセスってどういう人が向いているんですか?

宮田:例えば職種的に向いているのはセールスエンジニアで製品の導入をしていた人や、大企業向けのERPのパッケージソフトを売っていたりする人。システムに強かったり製品の導入に関わっていたり。パーソナリティとしてはおもてなし精神が強い人。お客さんのことを親身になって気遣える人が向いていると思います。

原:どういう所にいるんでしょうね。