2027年の東京〜名古屋の開業を目指すリニア中央新幹線。しかし静岡県では建設許可が下りず南アルプスのトンネル工事が未着工。2027年開業は可能なのでしょうか。
神奈川・橋本駅前で、リニア中央新幹線の駅の起工式が行われました。ターミナルとなる品川駅、名古屋駅では既に建設工事が始まっていますが、中間の4駅では初めてです。
JR東海は2027年に品川〜名古屋間、2035年に品川~大阪間の開業を目指しています。完成すれば、東京〜名古屋間は40分ほどになります。
総額9兆円をかけた大事業。路線の約9割を占めるトンネル工事も着々と進んでいますが、静岡県の工事だけが許可が下りず未着工です。
静岡県では何が起きているのでしょうか?
静岡県のトンネルは山梨県側から上るように掘っています。工事によって湧き出た水が山梨県などに、流れ出るという試算もあり、大井川の水量の減少が懸念されているのです。
JR東海の金子慎社長は「湧水があっても、ポンプでくみ上げるので、河川の水は減らない」と説明しています。
大井川下流の静岡・島田市のお茶農家では、農業用水を大井川からくみ上げて使用しています。「きれいな大井川の水が欠かせない」と語ります。
果たして2027年、リニア中央新幹線の開業は可能なのでしょうか。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年11月22日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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(C)テレビ東京
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