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瀧口:例えばマンチェスター・ユナイテッドFCは中国でも1億人以上のファンがいると聞いたことがありますが、そういったアジアでの人気だったり、どの地域を特に強化したいというのはありますか?

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鈴木:デジタルビジネスの中では先駆者としてアメリカですよね。スポーツをデジタルでどうマネタイズしていくか。我々は今ニューヨークに拠点を持って4年目になります。スタジアムのWi-Fi化やコンテンツ化を新しい情報を持ってやっているんですけど、ASEANで考えると圧倒的なサッカーの支持層がいるのですごく大事だと思っています。

「toC」の手前に「toB」があるべきだと思っているので去年シンガポールに拠点を持ちました。それは我々のステークホルダーがアジアに出ていく時に、我々が何をお手伝いできるかという窓口業務をきちんとやろうということで。その裏付けとして我々が常にアジアや世界に挑戦するチームでなければならないので、そのためには国内できちんと数十億円得るための成績が必要なんですね。

そこの挑戦権を必ず取って、常にアジアで戦い世界に立ち向かうというスタイルがなければそこを補完できない。チーム力としてはそこを目指す。そこにビジネスがのっかってくるというスタイルをどう作るのか、という気がしていますね。

瀧口:小泉さんは今までメルカリの社長として、プロダクトそのものに関してはいろいろ言われてきたと思うんですけど、オーナーという立場だとやはり監督もいらっしゃるわけで、その辺りはどうでしょう。

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小泉:当然監督や強化部がいるので、彼らの意見は常にリスペクトしながらやっています。逆に僕が常に思っているのは強化部や監督がこういう強化をしたいという時に、そこにちゃんとお金が張れる経営にしていかなきゃいけないと思っているんです。僕らとしてはしっかりとお客様を楽しませて、スポンサーにビジネスしていただく。

スポンサーも今までの広告を出すからお金をくださいというモデルではなく、僕らが課題解決のパートナーになってちゃんとソリューションを提供できるパートナーシップ型のセールスに変えていただきながら、もしかしたらモデルも広告料くださいからコンサルティング費をくださいであるとか、違うビジネスモデルを開発していきながら収益を上げていきたいと思っています。これまでのサッカークラブであるようなビジネスモデルじゃないものはこれからできてくると思っていますね。

瀧口:あと「日経STARTUP X」ということでメルカリの話も少し伺いたいんですが、メルカリの会長として対外的な部分に注力されると伺っておりますが、具体的には経団連など、そういうところの活動になってくるんでしょうか。

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小泉:なんだかいろいろやってるんですけど、そういう財界活動もあればPRも営業担当もしてますし、メルペイの開拓も実は結構やっていて。いろいろなところで人脈ができたところにメルペイを入れてください、という感じですね。昨日もある大きい小売りの社長さんに提案しに行ったり。そういう形で対外的な方に時間を使わせていただいてます。

この前もメルペイのセールスに行ったら、「小泉さんが来るからアントラーズのスポンサーセールスかと思ってました」って言われて。あ、両方すればよかったな、失敗したなって思ったんですけど(笑)。それくらい二つの名刺を持ってやっていくというのが僕の今の時間の使い方ですね。

瀧口:あとは鹿島アントラーズのオーナーとして見える違う景色が、メルペイやメルカリの事業にいい形で還元されていきそうですね。

小泉:やはりリアルなビジネスの難しさと言う面で非常に勉強になりますね。例えばキャッシュレスについてはスタジアムの運営者とも親しいので、「キャッシュレスこれじゃまずいよね」という面も見えてくるんです。立場が違って見えてくるところもたくさんあるので、それはメルペイチームに指示することも多いですね。立場が変わって見えてくることも非常にいいなと思います。

瀧口:シナジーが生まれているということですね。

村山:やはりメルカリという日本を代表する企業、そしてアントラーズという日本で有名なスポーツチームのコンビネーションじゃないですか。スマートシティの新しいモデルであったり、ビジネスモデルであったり、新しいモデルを見せてもらえるという期待を抱かせるお話をうかがえたと思いますし、その辺りすごく期待していきたいですね。

瀧口:新しいひな形を作っていかれるんじゃないかと。

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村山:これだったらうちも真似したいというチームや地域が出てきたり、そういう広がり方があったらいいと思いますし、そういうポテンシャルのある組み合わせだと思いますね。

瀧口:非常に楽しみですね。

(C)Paravi