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小泉:この前もecbo cloak(エクボクローク)というスタートアップがスタジアムに入りまして。彼らは手荷物を空いたスペースを使って処理するというサービスなんですが、この前カシマサッカースタジアムでやったらかなりニーズが強くて。スタートアップを僕らもどんどん率先して使っていこうと思うし、そういう成功事例ができるとスタートアップの中でもカシマサッカースタジアムで実験できるらしいよとなっていく。僕らもある意味会社作って6年半のスタートアップであると思うので、次のスタートアップがうまく出るような輪を作っていきたいと思いますね。

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瀧口:メルカリが他のスタートアップを引き上げていくようなエコシステムの中心になっていくわけですね。

小泉:それがスタジアムであればスポーツの観戦の仕方、映像であるとかデータであるとかいろいろなスタートアップがあると思うので、僕らとしても地域やチームとどうやって掛け算をさせるのかということで、ビジネスチャンスがあればそこを取り込んでいきたいと思っています。

村山:ここの場所がある種今までにないインキュベーション施設というか、いろいろなテクノロジーを試してみたり、いろんなデータが集められて分析して新しいサービスが試せたりする場になる。ある種スタジアムがリアルな場というのもそうですし、いろいろな面白いことをやりたい人が集まっているわけですし、そういうところに起業家の方もジョインしたり、自治体の人も知恵を出さないといけない時代ですので、ひとつのモデルケースになっている感じですね。東京の渋谷区というのもいいんですけど、こういう地にこういうアプローチの仕方があったのか、というのは結構発見かなと思いますね。

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小泉:スマートシティというと福岡などの政令指定都市のサイズでやりがちではあるんですけど、あれは特別だと思うんですね。鹿島地域は今ホームタウンだけで20万人後半くらいですけど、基本的には高齢化も進んでいることを考えると鹿島地域のような20万~30万人くらいを基礎的な人数として、この地域が実証実験としてワークすると日本全国に鹿島モデルを出しやすいんじゃないかと思うんですよね。福岡のモデル見てもちょっとうちでは無理だな、という感じだと思うので。

村山:福岡は少しハードルが高いですよね。

小泉:違う形のスマートシティというか、生活のテクノロジーの実験の場にしていきたいという思いはあります。

村山:結構地に足のついたスマートシティというか、従来のスマートシティのイメージとはちょっと違うイメージでひな形となりうると思いますし、むしろそういう地域の方が日本全体で見ると圧倒的に多いと思うので、これはぜひ形をどんどん具体化してほしいと思いますね。

瀧口:スマートシティというとすごく未来都市的な遠い感じがしますよね。それが鹿島で。

村山:鹿島もある意味未来都市というか、未来感ただよっているわけですけれども(笑)。スタート地点というと福岡などの大都市とは違うアプローチが日本にはより求められているような気がしますから。

瀧口:サイズとして真似しやすいですよね。そして鹿島のチームが今後どう発展していくかというビジョンについてもお伺いしたいんですが、どうでしょうか。世界ではマンチェスター・ユナイテッドFC(イングランド)やレアル・マドリード(スペイン)などのチームがありますけど。

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小泉:僕らもアジアでチャンピオンになりまして、「次は世界だ」というところでいうとチームの強化のためにはお金もそうですし、いろいろチャレンジが必要で。チームの強化と事業というこの両輪をうまくどう回せるかというところだと思うんですよね。そもそも稼がないと強化できないので。稼いで強化して成績を上げて、多くの方に来てもらって、スポンサー収入があって事業が太くなってチームに還元していくというこのサイクルをどれだけ回せるかという風に思っております。

私たち今売上高100億円というのを一つの目標にしてますけど、世界を見ると200億、300億というもっと大きなクラブがあるわけで、そこにステップアップしていかなくてはと思いますが。そこにはやはりテック企業らしくテクノロジーをどう使うかで10%、20%の成長をどう持っていくか。ノンフットボールビジネスをやることによって売上を作るか。変な話アントラーズがフリマアプリやってもいいわけじゃないですか。アプリビジネスをやってもいいわけであって。ノンフットボールビジネスもしっかり作っていくことによって、ちゃんと売り上げを作ればチームの強化に還元できると思っていて。そこをどう回せるかですね。