インターネット通販の台頭などで、多くのアパレル企業が苦境に立たされています。そんな中、大手アパレルメーカーのワールドが全く新たな業態の店をオープンしました。
2019年までの4年間で約500店を削減し経営再建の真っただ中にあるワールドが、さいたま市・西区にオープンした「アンドブリッジ」。店内には最大90%OFFまで大幅に値引きされた商品が並びます。
激安の理由は商品の調達方法にありました。ワールドが始めた新業態は「オフプライスストア」と呼ばれ、ブランド自体が在庫を値引き販売する「アウトレット」とは異なり、さまざまなアパレルの在庫を集めて販売します。
現在40社・63ブランドが在庫を提供していますが、ワールドは今後も賛同する企業を増やすことで商品力を強化したい考えです。
また「オフプライスストア」は環境問題への取り組みとしても期待されています。在庫から生まれる「衣料ごみ」は日本国内で年間約100万トンにのぼり、そんな衣料ごみ削減の一手として注目されているのです。
すでにアメリカでは「オフプライスストア」が拡大し、最大手のT.J.マックスグループは約4,300店を展開しています。
アンドブリッジの松下剛社長は「余剰在庫の中に埋もれている価値ある商品を、世の中にもう一度提供する意義は大切」と語ります。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年10月24日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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