『食べログなどを公取委が調査』動画はこちら

飲食店を予約する時に、グルメサイトの「食べログ」などで点数を確認する人も多いのではないでしょうか。こうしたグルメサイトに対し、公正取引委員会が調査に乗り出しました。

企業活動を監視する公正取引委員会が調査対象とするのは、「食べログ」をはじめ、「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」など。飲食店に対する調査票の中を見てみると、「評点に関する不利な扱いの経験の有無」「割引情報掲載を強制された経験」などの質問が並びます。

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公正取引委員会の調査の背景にあったのは1件のツイートでした。

「うちの店、評価が3.8になって喜んでたら、次の日急に、クチコミ数は変わってないのに評価だけ3.6に下がってた。そしたら、食べログから電話きて、年会費払えば元に戻すし、評価上げるって言われた。」(原文のまま)

実は「食べログ」には、店側が有料会員となり、さまざまなサービスを店が利用できる仕組みがあります。価格は、月1万円~10万円までの4段階。

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「食べログ」のホームページでは有料会員になるかならないかで「口コミ・点数の評価には一切影響しない」としています。

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都内のタイ料理店「クゥーチャイ」は、スパイスやハーブをふんだんにつかったメニューが人気となり、「食べログ」の点数は、3.8と高いものでした。

ある日「食べログ」本部から、「サイトの訪問者から客を引っ張ってこられる有料プランがある」と有料掲載を求める連絡を受けました。


店が有料掲載を断ると、すぐに3.8から3.4まで点数を落とされたと言います。

飲食店コンサルタントの篠崎友寿さんは「グルメサイトの影響力が強くなると、結果、飲食店としてはグルメサイトに載せざるを得ない状況になる。さらにクーポンや価格競争が生まれるので、広告費がかさみ、客単価が下がる。安定した経営が続けられなくなる店が増えて、外食産業全体に影響を及ぼす可能性がある」と危惧します。

『食べログなどを公取委が調査』動画はこちら

この映像と記事は「ワールドビジネスサテライト」(2019年10月15日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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(C)テレビ東京

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