『ベビースターがテーマパーク "何もない町"に人を呼ぶ!』動画はこちら

有名な観光地は大勢の客でにぎわいを見せる一方、日本には観光客が来ない市区町村も。そんな中、驚きの手法で人を呼び込む動きが広がっています。

人口27万8,000人の三重・津市。県庁所在地ながら、観光面では目立ったスポットも少なく、客は県内の伊勢志摩や長島などに流れています。

地元のタクシー運転手も「ここは観光客の来るところではない。閑古鳥が鳴いている」と嘆きます。そんな津市内から車で30分、田園地帯の中に、ひときわ目立つ黄色い建物「おやつカンパニー久居工場」があります。

作っているのは1959年の販売開始以来、多くの人たちに愛されている「ベビースターラーメン」です。

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元々地元の駄菓子屋で販売されていた菓子を、全国区に育て上げたのが、2代目の松田好旦会長です。そのベビースターを製造しているおやつカンパニーも、2014年に外資ファンドに売却されました。

しかし、経営から退いた松田会長には最後に成し遂げたい大きな夢があったのです。「昔も今もベビースターを食べてくれた全ての子どもに、感謝を伝えるテーマパークを作りたい」。松田会長は私財を投じて新会社を設立し、テーマパークの建設を始めました。

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松田会長の夢であったテーマパーク「おやつタウン」は、主力工場横にある駐車場として使われている場所に建設。日本最大級の敷地に、グルメからアトラクションまで子どもが喜ぶ仕掛けをぎっしりと詰める予定です。

しかし、松田会長にテーマパーク運営のノウハウがあるわけでもありません。そこで、かつてオリエンタルランドで集客戦略を務めたこともある嶋田亘克さんを常務として招き入れます。

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施設の中には、ベビースターのキャラクターであるホシオくんの強大なオブジェが・・・。嶋田常務は「ディズニーランドにシンデレラ城があるように、おやつタウンには象徴としてホシオくんが絶対にあった方が良い」と語ります。

そして2019年7月20日オープン、パーク内は多くの家族連れでにぎわいをみせます。

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この映像と記事はテレビ東京「ガイアの夜明け」(2019年8月20日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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(C)テレビ東京

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