回転寿司チェーンの「くら寿司」が、アメリカのナスダック市場に上場しました。日本の外食チェーンが現地法人を上場させて、本格的な資金調達を行うのは初めてのことです。
米ナスダックに上場した「くら寿司USA」。初日株価は公開価格に比べ40%の大幅上昇となりました。
「くら寿司」は上場で知名度を向上させ、全米の店舗数を倍増させる計画で、田中邦彦社長は「知名度の向上で望む店舗用地が確保できるようになるメリットは大きい」と言います。
全米で22店舗を展開する「くら寿司」は2015年、日本でもおなじみのシステムを導入しました。
タッチパネルで注文すると時速4キロのエクスプレスレーンで、すしが届いたり、食べ終えた皿をテーブルの穴に入れると景品がもらえるというものです。こうしたシステムの導入で売り上げは5割近く伸びました。
ただアメリカ進出当初はさまざまな課題もありました。例えば、アジア系の客が好むのはサーモンやいくら軍艦など伝統的なすしですが、アメリカの客に人気なのはエビやアボカドなどを使ったオリジナルメニューです。
店舗ごとに客の構成は異なるため、皿に装着したICチップでネタごとの売れ行き情報を集め、すしの種類や量を調節することで黒字化に成功したのです。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年8月2日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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