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瀧口:改めまして高橋さんにも加わっていただきました。よろしくお願いします。

高橋:よろしくお願いします。

瀧口:高橋さんはボーダレスキャリアの代表取締役ということですが、どんな会社かご説明いただいてもよろしいですか?

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高橋:はい。若者に特化した人材紹介業です。どういった紹介業かというと、いじめや虐待、不登校を経験してその後社会に出た時に学歴的なハンデを背負っていたり、組織になかなかなじめなかったり、いろいろな生きづらさ、働きづらさを抱えている若者のための育成型人材紹介業になっています。

奥平:最近いろいろな社会的な事象、事件がありますので、ニーズがありそうな話ですよね。実際の就職先としてはどういうところに紹介されるんでしょうか。

高橋:多いのは中小企業ですね。人手不足ということもあるんですけど、そういった若者と接していく中で私が大事にしていることは、彼らがいい大人と出会うことが重要だと思っていて。その良い大人というのは優しいとか甘やかすということではなくて、ちゃんと人として真剣に向き合ってくれる大人ですね。

そういう大人って中小企業の人情味あふれる経営者の方だったり、そこにいる社員の方だったりたくさんいて。そういう所が相性いいなと思っているのでメインは中小企業になっています。私自身も人との出会いを通して自分も変われたということがありまして、それがあって今があると感じているので、自分も大人になった時に人が変わるきっかけや成長していく瞬間に携わるということを仕事にしたいなと思っていました。

奥平:これまでどれくらいの人数を紹介された実績があるんですか?

高橋:今3年目なんですけど、30人ちょっとですね。

奥平:年を経るごとに人数が増えていっていると。

高橋:そうですね。

奥平:さらに伸ばしていくための課題はどういうところですか?

高橋:今の課題としては、働きたいという若者はたくさん相談にも来てくれているんですけど、その就職先となる企業さんを増やしていくというところです。そこが増えてくればもっと事業を大きくできるなと思います。

奥平:実際受け入れられた会社さんのフォローアップもされていると思うんですが、皆さんどのような評価ですか? 「良い人材もらったな」と言ってもらえますか?

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高橋:そうですね。人を育てようという気概がある会社さんたちが多いので、会社さんとしても若い人材の育成に取り組もうということで本人の評価も高いですし、若い人たちの採用をここ数年できていなかった所も、若者が入ることで会社全体に活気が出て来たり、どう向き合っていいか考えたり。そういう意味でいい効果が出ているとよく言われます。

瀧口:さらにこのボーダレス・ジャパン全体の話を伺っていきたいんですけど、どうやって社会課題を見つけてそれを事業にしていくのか、具体的なところを教えていただけますか?

鈴木:一番大事なのはその事業をやりたいという人間がいるかどうか。すなわち社会起業家がいるかどうかなんですね。基本的にはそういった思いを持って、やりたいという新卒だったり、中途の仲間たちがたくさん来てくれたり。あとはすでにソーシャルビジネスをやっているけど、ボーダレスグループの中で一緒にやった方がもっと早くインパクトを出せる、という仲間も合流したりして、どんどん広がっていますね。

瀧口:こちらに並んでいる商品は具体的にどういった展開をされているんでしょうか。例えばこのお茶についてお話を聞かせていただけますか?

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鈴木:こちらは授乳期のママに向けたハーブティーになっています。たくさんのママたちに飲んでいただいている素敵な商品なんですけど、この中のハーブは今ミャンマーで作っています。ミャンマーの僻地の農家さんが貧困で苦しんでいる。そうした時に彼らにハーブを作ってもらって僕らが契約栽培として買い取るというモデルになっています。

その中でなぜ農家さんたちが貧困状態になっているかということを突き詰めていくと、市場価格に左右されて生活が安定しない。あとは大手さんが参入し、資本力がある所が入っていくと価格がどんどん下がって食べていけない。これって資本主義の原理というか、農業に限らず漁業や町工場も、資本がないが故に生きていけないという状態になっているんです。

瀧口:そこは例えばNPOが支えるというパターンもあると思うんですけど、そのやり方とはどこが違うんでしょうか。

鈴木:ソーシャルビジネスってビジネスじゃないですか。ビジネスのバリューチェーンの中に小規模な農家さんや障害のある方が組み込まれない状態が今の世の中なんです。それは効率を追求する、コストを下げなきゃいけないということからどうしても生じる仕組みだと思います。でもソーシャルビジネスは小規模な農家さんもこのバリューチェーンの中にしっかりと組み込んで、彼らも経済性をしっかりと持てる。さらにコミュニティとして顔の見える関係性があって、お互いに助け合える。その状態を作っていくのがソーシャルビジネスです。