「スタートアップ」が未来を創る――。話題のスタートアップや、イノベーティブな起業家をいち早く取り上げる「ビジネスにスグ効く」経済トークショー『日経STARTUP X』。PlusParaviでもテキストコンテンツとしてお届けする。
貧困や児童労働など世界各国の課題をビジネスで解決する「社会起業家」が集まり、支え合いながら、新たな起業家を生み出しているボーダレス・ジャパン。社会起業家が増えれば、それだけ解決される社会課題の数が増えるとの理念の下、日本にソーシャルビジネスができる土壌作りに奮闘している。
瀧口:前編に引き続き、ボーダレス・ジャパンさんのオフィスにお邪魔しています。鈴木(雅剛)さん、よろしくお願いします。
鈴木:よろしくお願いします。
瀧口:こちらは起業家の皆さんがいらっしゃるフロアですね。
鈴木:各社の社長である起業家や、同じ思いを持った仲間たち、その起業家たちをバックアップする仲間たちがみんな揃っています。
瀧口:一緒になっているんですね。
鈴木:はい。こちらへどうぞ。
瀧口:商品が並んでいますね。
奥平:前回見せていただいたものでしょうか。
鈴木:これは前回ご紹介したビジネスレザーファクトリーではなくて、JOGGO(ジョッゴ)というカスタムオーダーできるブランドなんです。これは試作品ですが、色を自分で決められたり、中にオリジナルの名入れが出来たり、カスタムオーダーできる商品です。
瀧口:こちらはどこで作られているんですか?
鈴木:これもバングラデシュで作られています。ここに座っているのは起業家のメンバーです。こちらの彼女は最近事業をスタートしたばかりです。
奥平:そうなんですか。いつからスタートしたんですか?
市川加奈:4月からスタートしました。もともと新卒で3年前に入っていて、違う事業部で修行をしてから4年目に起業しました。
奥平:今どういう事業をされているんですか?
市川:日雇い労働やお仕事が不安定な方、あとはシェアハウスやネットカフェに住んでいて住まいが不安定な方向けに、生活を整えてから仕事を紹介するという就職支援をしています。
瀧口:どうですか?楽しいですか?
市川:そうですね。やりたいことをやらせていただいていて、会社のバックアップもあるのですごくやりやすくて。一人で起業するより良いと思います。
瀧口:相談しやすい環境ですか?
市川:はい。垣根なくいろんな事業部があってお隣も違う事業部なんですけど、
相談したいときはすぐできますね。
*
瀧口:お仕事中すみません。
奥平:どういう事業を立ち上げられたんですか?
高橋大和:いじめや虐待を経験して学歴的にハンデを抱えている若者や、社会に出たけど組織になじめなくて生きづらさ、働きづらさを抱えている若者の就労支援をしています。
瀧口:さっきからちょっと気になっているんですけど、皆さん裸足じゃないですか。
鈴木:社内にママさんが多いんです。ママさんたちが自分の赤ちゃんや子どもを連れて来た時に、子どもたちが床でゴロゴロできるように裸足になっています。
奥平:では日によってはその辺を赤ちゃんがハイハイしていることもあると。
鈴木:あります。
瀧口:なるほど。なかなか無いですよね、こういうオフィス。素晴らしいですね。