『日本はカワウソ密輸大国!?』動画はこちら

今、カワウソがブームになっていて、ペットとして飼う人も増えています。その裏では密輸も急増しています。密輸された珍しい動物たちはどうなってしまうのでしょうか。

都内の水族館で人気を集めるコツメカワウソのイベント。コツメカワウソはタイなどの東南アジアの水辺に生息するイタチ科の動物で、体長50センチ前後とカワウソの中では最も小柄です。そんなコツメカワウソを巡って異常事態が起きています。日本への密輸が急増しているのです。

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2019年1月。カワウソ5匹を密輸しようとした疑いで2人の男が逮捕されました。薬で眠らせてスーツケースに隠し、持ち込もうとしたとみられています。

カワウソは絶滅危惧種に指定されているため、特別な許可がない限り輸入することはできないのですが、高い値段で売れるため密輸が後を絶たないのです。

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密輸されているのはカワウソだけではありません。2019年の6月にはサルやリクガメなど17匹を密輸しようとした疑いで日本人の男が摘発されました。成田税関支署の中西範一さんは「入国者が増え、全員を検査することはできない。検査を強化しているが、それでも全ての密輸を止めるのは難しいと思う」と語ります。

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密輸された動物は税関で止められた後、どうなるのでしょうか。名古屋市にある東山動植物園。飼育されている動物は約500種類と、日本最多を誇っていますが、実は、密輸された動物も保護しているのです。

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密輸された動物は原産地に返すことが原則ですが、どこから密輸されたか原産地の特定は難しく、ほとんど返すことはできません。東山動植物園では、そうした行き場のない動物を数多く受け入れています。

職員の白木康雄さんは「違法な経緯で来た動物がいることを客に知ってもらう。密輸に関わった動物は不幸になる確率が高い。そういったことはやめてほしい」と願っています。

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この映像と記事はテレビ東京「未来世紀ジパング」(2019年7月17日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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(C)テレビ東京

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