格安な第三のビールや缶チューハイなどに押され苦戦の続くビールですが、ある特需に沸いています。メーカーが増産体制をとるなど、異例の事態となっています。
東京・日本橋にあるスポーツバー。夜になれば店内は仕事帰りのスポーツファンでにぎわう人気店。店主が気にしているのは、2019年に日本で初めて開催されるラグビーワールドカップ時のビール消費量です。
大会開催期間は生ビールなど、いつもの3倍ほど仕入れなければならないといいます。1試合80分、ハーフタイムなどを含めて2時間くらいの間で1人10本くらい飲むと考えられます。
前回のイングランド大会では、のべ247万人が競技場で観戦し、競技会場の中と外で、中ジョッキに換算すると400万杯以上のビールが飲まれたといいます。
各国の1人あたりのビール消費量を見ると、大会で来日するラグビーの強豪国はいずれも日本より多いのです。ラグビー強豪国はビール消費国でもあり、これまでにないビール特需が期待されています。
こうした需要の高まりに、ビールメーカーも動き出しています。キリンのビール工場で製造されているのは、オランダのビール「ハイネケン」。ラベルにはトロフィーがデザインされ、ワールドカップの文字。
ハイネケンは公式スポンサーで、試合会場のビールは独占販売となります。
キリンがこのハイネケンの国内での製造・販売権を持っており、大会が開幕する9月には生産量を1年前に比べ2.5倍にします。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年8月29日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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