『ウナギ高騰にストップ!?完全養殖計画』映像はこちら

東京・渋谷にある老舗うなぎ店「松川」。「ウナギ」の仕入れ価格が高騰し、一番人気「うな重」の価格も2009年ごろに比べ約2倍に・・・。

客も2割以上減ってしまい、2代目社長の三田(さんだ)俊介さんは「シラスウナギ(稚魚)の『完全養殖』が早く実現しないものか」と期待しています。

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そもそも我々が普段食べている「ウナギ」の99%は「養殖」されたものです。漁で獲った稚魚を人工飼育して出荷しています。これが「通常の養殖」です。

「完全養殖」というのは「卵」をふ化させる段階から人間が介入し、「幼生」⇒「シラスウナギ」⇒「ウナギ」⇒そして再び「卵」という流れを目指していて、いま日本では、この無限のサイクルを確立しようと壮大な計画が進行しているのです。

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2010年に国の研究機関は、施設の水槽内での「完全養殖」に成功しています。しかしまだ実用化には至っていません。そこで国は将来的な実現に向け、「完全養殖」の一部工程を民間企業に委託しています。

鹿児島の「山田水産」では、国の水産試験場で人工ふ化させたシラスウナギ(稚魚)を受け入れ、そこから成魚になるまでの「養殖」を請け負っています。先ごろ開かれた「人工ふ化ウナギ」の初めての試食会では、渋谷・松川の三田社長も、その味に満足そうな笑みを浮かべていました。

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この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年6月21日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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(C)テレビ東京

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