「交通事故が最大48%減る⁉AI運転改善サービスとは」映像はこちら

年々クルマの安全性能が向上する一方、ドライバーの不注意などから起きる悲惨な交通事故はあとを絶ちません。こうした中、ディー・エヌ・エーが交通事故を減らすための新たなサービスを始めました。AI(人工知能)を使ってドライバーに「安全運転」を指導するというものですが、事故削減の切り札になるのでしょうか。

ディー・エヌ・エーが発表したのは、交通事故削減支援サービス「ドライブチャート」です。車の前方と運転手をそれぞれ撮影し、映像をAIで解析します。

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車外を映すカメラの映像からは、車間距離が十分にとられているかなどを判別。一方、ドライバーを映すカメラでは、ドライバーの顔の動きを解析し、わき見運転などを検知することができます。

AIが、自分では気づかないうちに「習慣」になっているドライバーの危険な運転傾向を解析・検出するのです。こうした結果をフィードバックすることで運転の改善につながり、半年間の実証実験で最大48%の事故削減効果が得られたといいます。

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実証実験に参加し、いち早く導入を決めた京王自動車。タクシードライバー歴1年の菊地さんはこのシステムのおかげで、加速しているときに急減速がおきやすいことに気づいたといいます。
例えば、青信号が続き、加速しているときに突然客が現れた場合に急減速をして車を止めていました。

また、客を捕まえやすくするために、信号が黄色に変わったとき通過をしないで、急減速をして一番前で停車をしてしまうことも・・・。

菊池さんは「自分が気づいてないところを見える化して気づきを与えてくれるので、今後活用していけたら」と話します。

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ディー・エヌ・エーは、まずタクシーやトラックなど商用車向けにサービスをスタートしましたが、将来的には個人向けの展開を考えています。

社会問題になっている高齢ドライバー問題にも活用できると期待。

ディー・エヌ・エー常務執行員の中島宏さんは「AIが長期にわたり、運転特性の変化を判別して、危ないと助言してくれれば、子ども世代が親の世代に免許の返納を促すきっかけにもなる」と話します。

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この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年6月4日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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(C)テレビ東京

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