東京・白金高輪の駅前にできた長い行列。客の目当てはチーズケーキです。チーズケーキ専門店のGAZTA(ガスタ)の店頭に並ぶのはバスク風チーズケーキ。フランスとスペインの両国にまたがるバスク地方発祥のスイーツです。

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一般的なベイクドでもなく、レアでもない新食感のチーズケーキ。好みでメープルシロップをかけてもよし、塩をかけて食べるのもおすすめです。

バスク風チーズケーキの最大の特徴は、まるで牛乳のような液体状の生地です。それを、280度まで温めたオーブンに入れて約15分。

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パンパンに膨れ上がり完成...ではなく、ここからバスク風チーズケーキ独特の工程に移ります。穴の開いた"木製の板"の上に並べ、余熱でじっくりと火を通します。穴からほどよく水蒸気が抜けるため、水っぽさがなくなり、滑らかで独特な食感を生み出します。

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この店のオーナーの戸谷尚弘さんは、焼き菓子を得意とするパティシエ。戸谷さんはスペイン・バスク地方の美食の街・サンセバスチャンを訪れた時に食べたチーズケーキに衝撃を受けました。

店に作り方を聞くために何度も連絡をとっても教えてもらえず、直接訪れて頼んでも門前払い。通い始めて2年。戸谷さんの熱意に負けて、ついに作り方を教えてくれました。

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基本的な材料はチーズや卵などシンプルなもの。 しかし、作り方ひとつひとつに驚きのこだわりや配合の仕方があったのです。戸谷さんは、バスク風チーズケーキの味を完全に再現しました。

2018年7月に店をオープンし、1日1000個を売る人気店になりました。この熱意と美食の街での出会いが連日の行列を生んでいるのです。

この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年5月27日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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(C)テレビ東京

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