千葉市のショッピングセンターで行われた自転車の安全講習会に参加する多くの高齢者。実は今、運転免許証を返納した高齢者の電動アシスト自転車利用が増えています。

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筋力が弱い人でも楽にスピードを出せるため、高齢者にとっては乗りやすいのですが、その一方で車体が重く、加速の感覚などに注意が必要になります。

実際、電動アシスト自転車による事故は年々増加傾向にあり、死亡者の約9割が高齢者なのです。

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こうした中、メーカー各社が力を入れているのが高齢者向けに設計された電動アシスト自転車。パナソニックが2018年発売した商品は一般的な電動自転車より、約7キロ軽量化しました。

ブリヂストンの高齢者モデルは通常26インチのところ20インチのタイヤを使い、前に進むための力が小さくて済むようにしています。またフレームも足をあまり上げずにまたげるように設計。販売店の店員は、高齢者は自分の体のサイズに合ったものを選ぶことが大切だと言います。

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さらに、独自の技術で高齢者向けの電動アシスト自転車を開発しているベンチャー企業も登場しています。開発されたのは前輪が2輪ある斬新なデザインの3輪電動アシスト自転車。

3輪にしたことによる安定性に加え、世界11カ国で特許を取得している 「シンクロシステム」という技術を使い、前輪が段差に乗り上げるときなどの衝撃を緩和します。転倒事故を防ぐだけでなく、カーブでもスムーズに曲がることができます。

値段は約40万円。今後販売価格を下げられるように改良を加え、2020年の春以降には、発売したいと考えているそうです。

この映像と記事はテレビ東京「ゆうがたサテライト」(2019年5月16日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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(C)テレビ東京

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