東急電鉄と東京・町田市は、共同で再開発を進める「南町田グランベリーパーク」を2019年11月にオープンすると発表しました。南町田周辺では高齢化率が4割近くに迫っています。町田市の計画によると、駅周辺の住宅地に高齢者を呼び込み「地域の住み替えサイクル」を作り出す考えです。

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南町田グランベリーパークは、東京ドーム5個分・22ヘクタールの広大なエリアに、公園、ミュージアム、200店舗を超える商業施設が一体化しています。

東急南町田駅に直結するエリアで、この開発に合わせ、南町田駅でも工事が進んでいます。駅名も現在の「南町田」から「南町田グランベリーパーク」に変わり、平日も急行列車の止まる駅になる予定です。

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南町田の周辺は、東急が1960年代に開発した地域で、ドラマ『金曜日の妻たちへ』(パラビで配信中)の舞台となるなど、高級住宅街として人気がありました。

しかし開発から50年が経ち、当時の金妻たちも高齢化。いまでは高齢化率が4割近くに迫る高齢者の街に・・・。

一気に開発すると同世代がまとまって暮らしますが、そのあとに新陳代謝が起きていないというのが町田市のどの場所でも問題になっています。

東急と共に南町田駅周辺の再開発を進める町田市の計画によると、駅周辺の住宅地に高齢者を呼び込み、「地域の住み替えサイクル」を作り出したいとしています。

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実は南町田の先行事例ともいえるのが同じ沿線にある「たまプラーザ駅」。2006年に再開発が始まり、駅前に、にぎわいをつくるために商業施設が作られました。

さらに駅の近くには東急が新たなマンションを建設。駅から徒歩10分以上離れた高級住宅街に住む高齢者の住み替えを促しました。そうして空いた一戸建てを買い取り、リフォームして若い世代への販売を行いました。

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町田市も、たまプラーザのような「住み替えサイクル」を作りたい考えです。町田市の 辻野真貴子担当課長は「人が多くいるうちに、次に向かう手を打たないと、どんどんしぼんでいく。やるタイミングは今だと思っている」と話します。
※辻は二点しんにょう

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(C)テレビ東京

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