金のシャチホコや桜など、さまざまなデザインの表紙を付けた本。実は中身は全て同じ本なのです。不振が続く出版業界ですが、いま表紙のバリエーションを増やして本を売る販売方法が広がりを見せています。

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東京・八王子駅前にあるくまざわ書店。店の目立つスペースに置かれた本には、くまざわ書店のエプロンをつけたかわいい熊の表紙が・・・。書店の名前が入ったオリジナルの全面帯を付けて仕掛け販売をしているのです。

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書店限定の表紙にしたことで、販売スタッフもより売りたいという気持ちが強く出て、置き場所を店の目立つ場所へと移動しました。その結果、表紙が目にとまり、多くの女性や若者が購入したといいます。表紙を変えた月は、売り上げの上位にもランクインしました。

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この手法を仕掛けた日本経済新聞出版社が、いろいろなアイデアの中で出したものが、見栄えの良い表紙をたくさん作ってさまざまな客層に訴えようというものでした。たとえば、札幌の時計台や名古屋城の金のシャチホコを描き、そこでしか買えないというご当地感を演出することで、旅行者が土産として買うケースも増えたといいます。

日本経済新聞出版社の武田浩司さんは「文庫は販売期間も短くて、店頭から撤収されてしまうこともあるので、いかに長く置いてもらって売り伸ばすかということで、いい戦略だったのではないか」。と話します。

この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年3月20日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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