熱海駅前の足湯につかっている観光客、その多くは若い女性たち。
そして1988年に開業した「アカオハーブ&ローズガーデン」も若い女性であふれています。
実は、以前は7割以上がシニア層の客だった、この施設。若年層に人気となった理由は2017年にできたカフェ。設計したのは新国立競技場を手掛ける建築家の隈研吾さんです。
カフェの横に設置されたブランコには行列ができていました。インスタ映えを狙って次々に写真を撮っていきます。海に浮かんでいるように撮るのがコツだそう。
客は前の年から比べると1.5倍と経済効果はかなり大きいといいます。
若い女性客をターゲットにした最新スポットは他にも。熱海後楽園ホテルの隣に日帰り温泉施設「アタミリビング」がオープンしました。
こちらでは海を一望できる水深110センチの立って浸かる露天風呂があるほか、若い女性を意識した休憩スペースも完備。カラフルなクッションに、タイル張りの部分は床暖房になっており、寝転がりながらくつろぐことができます。
また宿泊施設も充実、若い女性向けに新たに洋室を100室用意しました。この施設では年間25万人の利用を見込んでいます。
バブル崩壊後、団体客需要の減少から一時はすたれていた熱海ですが、それを大きく転換させたのは、こうした女性をターゲットにした新たな戦略でした。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年3月25日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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