「スタートアップ」が未来を創る――。番組がオフィスに足を運び、話題のスタートアップや、イノベーティブな起業家をいち早く取り上げる「ビジネスにスグ効く」経済トークショー『日経STARTUP X』。PlusParaviでもテキストコンテンツとしてお届けする。
東大のサークル「スポーツ・ラバーズ・アソシエーション(SLA)」から名だたるスタートアップ経営者が輩出されている。OB、OGの情報交換の飲み会が、起業家や起業に興味を持つ学生らの交流イベントを開くまでに発展。先輩、後輩のスカウトにまでつながっている。ただしつながりはあくまでゆるく。中核メンバーのビザスク・端羽英子社長とフィナテキストホールディングス・林良太社長の2人が、学生時代の絆を基盤にした人脈の強みを語る。
瀧口:本日はよろしくお願いします。
端羽・林:よろしくお願いします。
瀧口:まず最初に、こちらのフリップを見て下さい。
奥平:珍しいですね。当番組初の大型フリップ。
瀧口:これは2カ月ほど前の日経産業新聞の一面の記事です。『東大スタートアップスポーツ愛好会』という謎の記事が出ておりまして。今日は(この記事に)出ていらっしゃるお二人に来ていただきました。林さんと端羽さんです。お二人はどういう関係ですか?
端羽:同じテニスサークルの私が先輩で、後輩です。
林:大先輩と大後輩です。
端羽:テニスは一緒にやったことない、先輩と後輩です。
瀧口:どのくらい違うんですか?
端羽:私は2001年卒業です。
林:僕は2008年卒業です。
瀧口:だいぶ、と言ったらあれですけど(笑)、先輩でいらっしゃる。すみません(笑)。
林:端羽さんが大学生の時、僕は小学生でしたね。
瀧口:私も東大だったんですけど、「スポ愛テニパ」と呼ばれていたところですよね。
奥平:記事にはサークル名「SLA」って書いてありましたけど、「SLA」って呼ばれてましたっけ?
端羽:テニスウェアに「SLA」って書いてあった気がします。
瀧口:「SLA」というのはどういう意味ですか?
端羽:スポーツ・ラバーズ・アソシエーションの略です。
瀧口:この"スポ愛テニパ(スポーツ愛好会テニスパート)"の皆さんが日経産業新聞の一面を飾っているということですが、これはどういったことなんでしょうか。
林:これは元々岩野(達志)さんが・・・(熊がついた棒で指す)。
奥平:ちょっと待ってください、その熊はなんですか(笑)?
林:これは僕がリラックスしたい時にこうやって肩をトントンとやっています(肩をたたく)。
瀧口:ではその熊の指し棒でお願いします。
林:中心にいるのが、今マザーズ上場しているロードスターキャピタルの岩野さんです。岩野さんと僕はテニス仲間だったんですけど、岩野さんの呼びかけで4年前くらいにまだ起業したてのこの6人で飲んだんです。当時はもちろん岩野さんも上場していないですし、(東後澄人さんの)freeeも鬼のような調達をしていないですし、上野山(勝也)さんも上場していないですし、端羽さんも起業して2年くらいの時で、皆まだピヨピヨしていたんですが、その時から定期的に集まって情報交換をするようになったんです。この輪をもう少し広げていこうということになって、もう少し現役生も集めてイベントをやっていこうと広がっていった組織です。
端羽:最初この6人で2、3回飲みましたね。せっかく面白いから広げていこう、広げるなら名前もつけよう、ということで。
林:やっぱりスタートアップなので。名前とかロゴも作ろうよって。
瀧口:ロゴも作ったんですか?
林:作りました。
瀧口:名前がこちら。
端羽:「スタートアップ・ラバーズ・アソシエーション」。
林:ちなみに副題がありまして、「Footwork Is Everything」。テニスもキャリアもフットワークが大事だということで。
端羽:みんながすごい上手なテニスサークルというわけではなくて、足で稼ごうみたいなサークルだったんです。
林:人によっては結構(テニスを)やっていたんですけどね。東大系のテニスサークルって技術は他大に負けるんです。
端羽:気合と根性とフットワークが全てですね。