グーグルが公開した新サービス「スタディア」。専用の機械は使わず、インターネット環境さえあればゲームをすることができるサービスです。家庭用ゲーム機を手掛ける任天堂やソニー、マイクロソフトなどがしのぎを削るゲーム市場にグーグルが新たに参入しました。
「初期費用がかからない」「スマートフォンなどの手軽なデバイス(機器)できれいなグラフィックが楽しめる」と、ゲームを楽しんでいる人も期待を込めます。
「スタディア」は、クラウド上のサーバーを利用するサービスです。次世代通信規格の5Gにかわると大容量のデータを高速転送するため、家庭用ゲーム機同様の高いクオリティーのゲームがスマートフォンやタブレットでも手軽に楽しめるようになります。
さらに、傘下の動画投稿サイト「YouTube」にも連動。ゲームの実況動画を視聴している最中に、視聴者もそのゲームに参加することができます。
2018年現在、約15兆円といわれるゲーム市場で半分近くのシェアを占めるのはスマホやタブレットを使うゲームです。家庭用ゲーム機関連のシェアは約3割。
専用のゲーム機を持たないグーグルの参入に、市場も反応しました。新サービスを発表した日、東京株式市場ではソニーが前日比3.4%、任天堂が3.2%株価を下げています。
「スタディア」は2019年中にアメリカやヨーロッパなどでサービスをスタートするとしていますが、価格や日本での開始時期は明らかになっていません。ITの巨人のゲーム市場への参入は業界に嵐を巻き起こすのでしょうか。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年3月20日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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