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瀧口:長安さんもシリコンバレーに行かれたんですよね。

長安:はい。起業して登記した日が2月1日なんですけど、2月1日からシリコンバレーに行って、1カ月間ほど滞在していました。

瀧口:何か衝撃的な出来事や意外なことなどありましたか?

長安:意外性でいうとシリコンバレーってハイテクなイメージがありましたので、街がハイテクなのかと思っていましたが実はそうではないなと。畑があったりとか。

奥平:田舎ですよね。建物も低いし。

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長安:こんな街何がすごいんだろうというのが第一印象だったんですけど、実際に滞在してみると人のネットワークがかなり強いことがシリコンバレーの強みだと感じましたね。滞在のプランも全く無いまま行ったんですけど、こういうことを見たいとか学びたいというのを伝えるとこの人を紹介するよと教えてもらえて、そこからどんどんつながって、結局1ヶ月で50人くらい現地の人の話を聞けて。そんな経験ができましたね。

瀧口:実際、今その経験はヒントになっていたりするんですか?

長安:もちろんなっていますね。プロダクトを作る方法などは向こうで学びましたし、大きなものを一度に作るのではなくて小さくテストを重ねてからリリースするとか。特にロボットは一度作ると変更が難しいのでまさにその開発の仕方は大事で。ユーザーの声を聞いて徐々に改善していく流れなので最初のリリース段階ではどちらかというと品質は低い。低くても向こうの人はOKと言ってまして、最終的に良いものが作れたらOKだと。そういうところもロボットに応用できるんじゃないかと思っています。

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瀧口:日本のロボット業界って奥平さんの目から見てどうですか?

奥平:産業用ロボットですけどかつてはお家芸と言われていて、例えば会社名でいうと安川電機、ファナック、三菱電機、デンソーウェーブなど。強かったんですけどたぶんそれだけでは今後もたないんじゃないかとういう見方はありますね。お二人から見てどうですか?しかもロボットって上の世代がたくさんいる業界じゃないですか。その辺りは蓄積があって良いと思われるのか、むしろ風通しが悪いのか。ロボット業界感を伺えたら。

長安:2035年からちょうど産業用ロボットとサービスロボットが半々くらいのシェアになると言われていて、今の上の世代というのは産業用ロボットが多いんですけど、僕がロボットでいけるなと思ったのは、サービスロボットはこれから出ていく流れなので、今取り掛かればそのサービスロボットの分野でパイオニアになれると思ったのがきっかけです。

瀧口:作る側の観点からはどう見ますか?

奥平:例えば起業されましたけど、家庭用ロボットをパナソニックに入社して社員として作るのと何が違うのかと。

長安:一応就職することも選択肢には考えました。ただ自分ができる範囲が限られているということ、自由が失われるということから、自分で事業をした方が自分の目指す世界が実現できるんじゃないかと思って起業しました。