レインボーブリッジを真下から見上げたり、コンテナ船を間近で眺めたリ...。普段見ることができない風景に出会えるのが、ボートを使った海のレジャーです。ただボートは金のかかる趣味でハードルが高く感じる方も多いのではないでしょうか。そんなイメージが変わるかもしれません。
2019年3月に開催された「ジャパン インターナショナル ボートショー2019」。さまざまな大きさ、用途に合わせた船が約260隻展示され、総額は110億円にのぼります。
その中で、ひと際大きくゴージャスな船がありました。船内を案内してもらうと、ダイニングテーブルやソファーなど家具はすべてイタリア製。客室は全部で3部屋、シャワールームも完備されていて、まさに‟動く高級ホテル"。価格は約8億円だそうです!
ヤマハ発動機では、ボートを少しでも身近なものにしようと、さまざまなサービスを始めています。
オンラインで免許の講習が受けられる「スマ免」。2級免許のコースに加え、2019年から1級や特殊小型のコースが受講可能になりました。
一方、技術面でハードルを下げようという動きも。
船舶用電子機器のメーカー、古野電気のブースで展示されていたのはオートパイロットシステム。車の自動運転に近く「セットした方向に船が進む」というシステム。
メーカーだけではなく、国もボート人口を増やすことに力を入れています。
国交省は気軽に船を楽しめるモデルルート「マリンチック街道」を提案していて、小樽や横浜などこれまでにあった5ルートに加え、東京・夢の島など新たに11のルートを認定しました。
東京夢の島マリーナは全国に168ある「海の駅」のひとつ。「マリンチック街道」はこのような「海の駅」が起点になっています。東京夢の島の「マリンチック街道」は2時間半ほどのコース。選考基準にはインスタ映えするポイントも含まれています。
国土交通省海事局の峰本健正さんは「観光としてクルージングを楽しんでいただくということもあるが、ボートを作っているメーカーを含めてマリン産業を発展させていきたい」と話します。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年3月7日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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