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瀧口:対する長安さんは今どういう場所で活動されているんですか?

長安:僕の居場所は基本的に転々としていて、ベースは大阪にありますが、東京や地方を行き来しています。最近話題のアドレスホッパーという、スーツケースを持って移動しているライフスタイルです。

瀧口:定住しないスタイルなんですね。

長安:そうですね。

奥平:住民票はどちらにあるんですか?

長安:住民票は実家です。

瀧口:ご実家なんですね。税金を払うところは決まっていると(笑)。なんとなくロボット開発というと決まった場所があって、そこに3Dプリンターとかあった方が便利なんじゃないかと思いますが。

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長安:そうですね。ロボットの開発だとまさに実機を置くためのスペースが必要ですが、僕の場合は全部エンジニアにロボットを送って、遠隔で開発するような感じです。

瀧口:遠隔で開発されているんですか。

長安:基本的には遠隔でやっています。

瀧口:では、ハードそのものをいじるわけではないと。

長安:ソフトウェアの開発がメインですね。ハードは一つもやっていないです。

瀧口:ロボットというとハードのイメージがありますが、そうではないんですね。

長安:そういう意味では出村さんがハード寄りで僕がソフト寄りですね。出村さんはソフトもやられていますけど。

瀧口:さっきから気になっていたんですが、出村さんのTシャツがかわいいなと思って(笑)。ちょっと見せていただいていいですか?「Happy Mini」。

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出村:今「Happy Mini」というお母さんのようなロボットを開発しています。

瀧口:この「Happy Mini」はどういうロボットなんですか?

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出村:できあがった料理を運んでくれたりします。音声認識で「ここに運んで」と言うと、部屋の場所を音声と地図情報を組み合わせて、ちゃんと記憶して食べ物を出してくれたり。結構人の言ったことを覚えられるのでリマインダーみたいになったりもします。

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奥平:話し相手にはなってくれるんですか?

出村:話し相手まではいかないんですが、声で通知をしてくれたりしますね。実際に世界大会の動画があります。家庭用ロボットの世界大会です。

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出村:こちらはロボットが音声認識をしてクイズに答えている様子です。世界大会なので英語です。カメラでは見えない場所にネイティブスピーカーがいて、その人の顔をみて質問に答えるという。この映像では音が切られているのでよくわからない状態ですが。

奥平:ロボットの見ている方に人がいるわけですね。

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出村:こちらはロボットが人に追従していくというものですね。

瀧口:ついて行ってますね。

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出村:こちらは後ろに重いものが持てるようにしまして、大体20kg以上のものを人について行きながら持ち運べるので、法律が整備されたら買い物などのお手伝いができるのかなと思いますね。

瀧口:日常のちょっと大変なところを少し助けてくれるというイメージですかね。

出村:そうですね。

奥平:ほかにはどんなことができるんですか?

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出村:世界大会でやったのは腕がついたバージョンなんですが、「物を持ってきて」と言うと指定されたものをつかんで持ってきてくれたり。

瀧口:なんで家事を助けるロボットを作りたいと思ったんですか?

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出村:自分は工場で作業するロボットというより、家の中で一緒にロボットと生活したいなと感じていました。たぶんそれは自分がロボカップジュニアという小中高生が参加するロボット大会に高校2年生まで参加していて、毎日家に帰ったらロボットを作って家の中がロボットの部品とロボットだらけという状態で。それはサッカーロボットでしたが、ロボットと一緒に遊んでいたので、身近なロボットの方がいいなという思いからですね。

奥平:それは2016年から開発されているんですか?

出村:家庭用ロボットの方は正確には2014年から。

奥平:もう5年ですね。おいくつの時に始められたんですか?

出村:HappyMiniは2015年に誕生しました。

奥平:もう実用化の時期は視野に入っているんですか?

出村:2020年以降に。

奥平:早ければ来年。

出村:今のロボットというと材料費で考えると一発ですごいお値段がするので、ビジネスモデル的にもう少しお金を出しやすいものにしてからリリースをしようと思っています。

瀧口:大体どれくらいの価格で出したいと思っていますか?

出村:どれだけ安くしようとしても100万円はくだらないので、例えば家と組み合わせて販売したりすることで消費者に安く届けるということを今考えています。