目をつぶった大江キャスターの手の上に置かれた綿あめのような白い物体。あまりの軽さのため大江キャスターは置かれたことに気がつきません。この超軽量の新素材が新たに開発されたファインファイバーなのです。
ファインファイバーの元になっているのが、花王が独自に開発したポリマー溶液。このポリマー溶液を使って、2019年中に美容用の「人工皮膚」を売り出す予定です。
ポリマー溶液を専用の装置でスプレーのように直接肌の上に吹き付け、市販の化粧オイルを染み込ませると、肌に沿ってピッタリとくっつき、手首を曲げても、よれることはありません。さらに両面テープを使えば、簡単にはがすことができます。
実はこの「人工皮膚」は、不織布(ふしょくふ)の技術から生まれました。不織布とは、繊維を織ったりせずに絡ませてシート状にしたもので、おむつや掃除用品など様々な領域で不織布が活用されています。
今回の「人工皮膚」はおむつなどに使われている不織布の繊維よりも、約20分の1の細さのファインファイバーから作られています。従来の不織布より 通気性がある上、化粧水などの液体を吸い取って保ったり、膜全体に液体を均一に広げたりする特長が強化されたといいます。
この新たな「人工皮膚」によって化粧の方法が画期的に変わるかもしれません。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年1月21日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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