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瀧口:世界でも技術や覇権の争いが厳しいんじゃないかと想像するんですが、技術的な競合の優位性というのはあるんですか?

小嶋:今話しているのはハードウェア、太陽光パネルのコストを下げることもそうなんですが電気を送ることも事業としてやっていますし、今後やらなくてはいけないのはコントロールの技術、天候によって発電が左右されないような。そういうものの組み合わせをすることで電気代を下げることができるんじゃないか。我々が持っている事業体を複合して、それをやらなくてはいけないと思っています。

再生可能エネルギー自体で言うと、太陽光パネルから出てくる電気って2円とか3円くらいで他の化石燃料系よりは安くなっているのは事実なんです。そういうものをより多く使えるようにするための組み合わせやテクノロジーをビジネスに取り込んでいくことを合わせてやるのがうちの強みだと思っています。

奥平:再生エネルギーの分野って10年スパンくらいで盛り上がっては盛り下がって、期待と失望を繰り返していて、下降トレンドの時にこぼれ落ちてしまう会社も多いと思うんですが、ある意味大手企業ですらコストなり技術なりの社会的な課題に直面して乗り越えられないものを、なぜここの会社が乗り越えられるのか。気合いだけじゃ無理だと思うので、その裏付けは何でしょうか。

中村:一つはビジョンだと思うんです。我々の会社はエネルギーをフリーにするというビジョンがあってその目的に向かって走っているのが一つあります。そしてもう一つは何を目指しているかというと、電力業界のAmazonになりたいと思っていて、Amazonってコストも下がって安くなっていて、いいじゃないですか。みんなAmazonを使うじゃないですか。そんな感じで手軽にLooopを使っていけるようなコストの優位性、技術の優位性を組み合わせていきたいと考えています。

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瀧口:資料によりますと2050年には年商50兆円を見込んでいらっしゃるとありますが、実現の可能性はどうなんでしょうか。

中村:そんなに難しくないとは思っていて。

瀧口:小嶋さんがちょっと不安そうですけど(笑)。

小嶋:やるのはみんな大変だなと思って。あと何倍なんだと(笑)。

全員:(笑)。

中村:今の電力業界って世界で200兆円産業なんですね。2050年までには1000兆円になると思っていて、2050年までに世界全体のシェア5%を握ることができれば50兆円なので、それはそんなに難しいことではないと思っています。

瀧口:そもそもの規模が大きくなるので、そのうちのたった5%だと。

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中村:その5%のシェアを取った時に、エネルギーをそこからどんどんフリーにしていこうと考えていて。よく電気で売り上げが立たなかったらどうするんだと言われるんですが、その50兆円で電気代がタダになる。でも電気は使うじゃないですか。その電気を使って何をユーザーに提供するかが一番のポイントだと思っています。例えばAIを開発してサービスを提供するとか、無人のEVを提供するサービス産業をやりたいと思っていて。何をするかは2050年当時の社長に任せようと思っています(笑)。

瀧口:未来へつなぐということですね(笑)。

中村:エネルギーをフリーにするのが目的としてあって、ただフリーにすると会社が成り立たないので、電気を使ったサービスの供給をしていかなくてはいけない。どんなサービスが最も我々にとって優位性があるのかは未来の社長に任せます。

奥平:Amazonのクラウドがどんどん安くなっているみたいな話だと思うんですが、あれはおそらく「ムーアの法則」で半導体が安くなっていることが大きいと思うんですね。再生可能エネルギーに関しても同じような技術的なロードマップが描けるのか、もしくは手ごたえがあるのか、という部分は技術的なお立場からどうですか?

小嶋:そもそも今結構安くなっているんです。あとは使い方の問題になっている面も結構強いと思っていて。先ほど言ったように2円、3円という話ですから。

中村:僕が常日頃言っているのが、ムーアの法則はどんどん半額になってくる。再生可能エネルギーの価格は最終的にフリーになっていくと。それはつまりは発電はずっと続ける、減価償却も進む。ムーアの法則はどちらかというと半導体が倍になるのでコストが半分になるという仕組みですが、どんどん発電を続けることでコストが下がっていくのを僕は「ナカムーラの法則」と言ってるんです。

全員:(笑)。

小嶋:初めて聞いた(笑)。

中村:ナカムーラの法則によれば、2050年、エネルギーはフリーになる予定です。

奥平:なるほど(笑)。