道着を着て体を動かす「武道フィットネス」や短時間に休みなく体に負荷をかけるトレーニングなど、さまざまなタイプが登場しているフィットネス業界に、新たなジムが誕生しました。車いす利用者専用のジムです。
東京・江東区にある「ジェイ・ワークアウト」は脊髄を損傷して、手足にマヒが残っている人専門のトレーニング施設です。400人以上の会員がトレーニングを行っています。2019年3月、そのトレーニングルームの隣に新たなジムがオープンしました。
このジムは、車いすの人が1人で来て1人でトレーニングできることが最大の特徴です。部屋には韓国から輸入したが8台の車いす専用のマシンがあり、トレーナーやスタッフはつかずすべてのトレーニングを1人で行うことが可能です。
マシンは、車いすから降りることなく、運動できる仕様となっており、力を入れた反動で車いすが倒れないためのクッションなどもあります。
月額1万円程度の料金で車いすの利用者は誰でも使用が可能です。
ジムを運営するジェイ・ワークアウトの伊佐拓哲社長は、高校で学生相撲に打ち込んでいたものの、20歳のときにアスレチック競技中の事故が原因で脊髄を損傷しました。
車いす生活を送る中で社会の受け皿が不足していると感じ、当たり前に運動ができる環境づくりを目指しました。「社会に戻るためのリハビリではなく人生を豊かにするトレーニングを提供できたら。仕事帰りに最寄り駅で車いすの人も筋トレして、友達とビール飲んで帰る。これが当たり前になったらいいなと思っている」と語りました。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年2月26日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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