静岡県中部にある山あいの町、川根本町。かつては活気にあふれた温泉街でしたが、今は廃業した旅館が目立ち、過疎化に苦しんでいます。その川根本町に2017年、インドの世界的IT企業「ゾーホー」がサテライトオフィスを構えました。駐在所だった建物はコールセンター、書店だった建物はソフト開発部門などのオフィスに。町が導入していた「高速ブロードバンド網」がオフィスの設置を後押しし、空き家を中心に規模を拡大させています。

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地域のコミュニティーに溶け込むのがゾーホー流です。地元の祭りに向けた踊りの練習にも積極的に参加。ゾーホーの川根本町愛を受けて、町の人たちもゾーホー愛を返しています。本格的なインドカレーをメニューに加えたイタリアンバーも。

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「町が会社を支えてくれているので、この町に高いスキルのいい仕事を生み出す手助けがしたい。いい仕事があれば有能な人材は出ていかない。いい仕事を町につくることが、人材の流出を防ぐのに重要だ」と、シュリダー・ベンブCEOは、インドの社内大学に川根本町の若者を受け入れ、サテライトオフィスでの採用につなげる試みも開始しました。

2018年8月に2週間、地元の高校生4人がインドへ体験留学。その中から瀧尾かのこさん(18歳)が、帰国後、入社の意思を固めました。面接の結果、合格。ゾーホーが始めた地元の高卒採用の第1号となりました。

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今や人口減少は特に先進国で深刻な問題となっています。少子高齢化をはじめ"課題先進国"日本でビジネスをすれば、世界で通用する解決策を生み出せるはずです。

「IT企業が田舎町に腰を据えることで将来的に活気が出る。それが日本人の田舎への考え方が変わることにつながる。私たちはその役割ができることをうれしく思う」とベンブCEOは語ってくれました。

この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年2月18日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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