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瀧口:今具体的にはどんなデータを扱っていらっしゃるんですか?

芳川:基本的には僕たちがフォーカスしているのは、カスタマーデータプラットフォームというもの。プロダクトの名前がCDTですね。基本的にはコンシューマーのデータ。例えばあるBtoCのビジネスがあって、その先にいるお客様、ある種360度理解する。例えばPOSレジの解析をすれば何を買った、いつ買った、いくつ買ったというのがわかるわけですが、それだけなんです。一面だけ。

だけどありとあらゆるデータソースを集めてきてトレジャーデータの中で解析をすると、ある特定のコンシューマーがどういう人で、どういうプロファイルを持っていて、何をしようとしていて、どういう趣味があるということがわかってくるんですね。

そういう人にまつわるデータをありとあらゆる所から集めてきて解析をしているということが僕たちのこれまで。これからもそれがしばらくは主眼になるんですが、この人のデータに対して、デバイスのデータが入ってくるんです。これからARMと二人三脚でやることで。またそのデータの価値がボボっと相乗効果で上がるんだろうなと思っております。

瀧口:人じゃなくて、物。物というのは具体的にどういうものなんでしょうか。

芳川:例えば車。車のデータって機械のデータですよね。でも車のデータもあればロケーションのデータもあるかもしれない。ブレーキ、エンジン、ガソリンの残量とか。一方でそこにはドライバーがいるわけで、人にまつわるデータがある。この2つがガッと重なると、これまで見えてこなかったようなドライバー、あるいは車全体に関する全体像が見えてくるかなという感じですね。

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奥平:今日具体的にいくつかお話いただけるユーザー企業事例をご用意いただいたというお話ですが。

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芳川:いくつかありますが、まず人にまつわるという話だと、リクルートさんとご一緒しているリクルートさんのサブスクリプション型で有名な予備校講師のビデオが見れるスタディサプリ。

奥平:あのオンライン学習の。

芳川:そうです。

瀧口:受験生の子とか使ってますよね。

芳川:あのスタディサプリ自体はメディアとしての立ち位置なんですが、そこのサブスクライバーのデータというのをトラックしておいて、例えばあるお子さんがこの項目はすでに理解されている、ここでいつもつまずいているというデータをトレジャーデータの方に集めていって、結果的にずっと使っていくことでコンテンツがどんどん最適化されていくわけですね。わかっていることを何度もやる必要はないし、つまずく所はしっかりとカバーする。最終的には非常に効率的な学習ができるようになるということですね。

奥平:それは例えばデータとしてはオンライン学習でミニテストみたいなものをやったら結果だったり、動画だとしたら早送りしないで見たりとか、イメージとしてはそういうものを集めるんでしょうか。

芳川:はい。あとデバイスと人という所ではパイオニアさんと一緒にやっているものがありまして。パイオニアってもともとオーディオビジュアルのブランドとして有名ですけど、事業のコアとしてはカーナビなんですよね。

奥平:最近ご苦労されてるようですね。

芳川:カーナビ自体はマーケットとしてはスマホにリプレイスされつつある中で、彼らはそこのテクノロジーのアセットを使って次に行かなくてはいけない。今ご一緒しているのが、インテリジェントパイロットというプロダクトなんですが、カーナビにフォーカスしていたこと、例えばデジタルの地図情報だったり路面情報だったり、ロケーションデータそのものですよね。GPSのデータ。

この辺を彼らはすごく知見として持たれていて、ここに例えばある道路でここで急ブレーキがよく使われるとか、事故多発地点というものを全てマッピングしていって学習をさせて、結果的にデバイスにしてそのデバイスを車に付けると、ここで事故が起きることがあるから気を付けてくださいと。例えば制限速度を超えて走っていると気を付けてくださいと。事故予知や注意喚起をするようなプロダクトを今作られていて、そこのバックエンドを今トレジャーデータが請け負っています。

奥平:今まさにパイオニアはハードからソフトやサービスソリューションという方にシフトして、再建しようとしているからもしかしたらトレジャーデータがパイオニアを救うかもしれないですね。

芳川:そういっていただけるように頑張ります。車ってテレマティクスってよく言われますけど、巨大なデバイスのかたまりなんですよね。そういう意味ではデータとしても非常に取り組み甲斐のあるプロジェクトで、パイオニアさんとは長いお付き合いなんですが、非常に楽しいプロジェクトの一つですね。