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瀧口:ミドル起業家というのはどういう人達のことですか?

西條:基本的にはインターネット業界で5年から10年以上経験を積んだ人たちです。そういう人が今そのまま会社に残っているんですけど、たぶん外に出た方が世の中的にはレバレッジが効くということだと思うんです。経験もあるのでやれば成功確率も高いでしょうし。私も手嶋もそういう意味ではミドル層の起業家ですし。うちの投資先も35歳とかの方が多いですね。。

瀧口:ミドル起業家の方たちを集めて合宿をされると聞いたんですが。

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西條:もう少ししたら神奈川県の葉山で合宿をするんです。あと一押ししたら起業するという人たちを集めて、一泊二日で相当コミットして、メンタリングをして。明日にも登記できるような状況に持っていくというイベントです。

瀧口:起業家の方を集めた合宿で、千葉さんの千葉道場とかありますけど、ああいうイメージですか?

西條:千葉道場は千葉さんがエンジェルとしていろんな会社さんに投資しているので、すでに起業している人たちがどうやってもっと会社を大きくしていくかという、起業家同士のノウハウを出し合うようなところが中心だと思うんですが、我々が行うイベントにはサラリーマンの方もいらっしゃるので、本当に初期の初期部分をやる感じです。

奥平:それは外部の方もいらっしゃるし、もしかしたらエキサイトから起業するような方も出てきてもいいと。

西條:それは構わないんじゃないですかね。私は自分の管轄の中から起業する人がいれば応援するスタンスです。

瀧口:スタートアップ業界で今までそういった取り組みはあまりありませんでしたよね。

西條:一部のベンチャーキャピタルはそういった合宿方式で起業家を発掘したりプロデュースしたりということはやっています。

瀧口:そことの違いは何かあるんですか?

西條:基本的にはベンチャーキャピタリストがついて云々というよりは、僕らは事業をしている事業家がついてやりますので、そこが少し違いますね。

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奥平:いくつかポイントはありますが、業界を再編した方がいいという意味でいうと、手嶋さんが以前いらっしゃったユナイテッドは再編してできた会社ですよね。

手嶋:ユナイテッドになった時は相当意味がありましたね。当時スパイアという会社とモーションビート、いわゆるネットエイジの流れを組む会社で時価総額が数十億円前半同士の合併でした。たぶんあのままそれぞれ経営していてもなんとか延命しているという状態だったと思うんですが、そういう会社って経営幹部が手薄なんですね。正直経営目線で議論できるメンバーが2,3人ずつしかいない。

採用もなかなかできる状態じゃない中で合併して、経営幹部にディスカッションできる人間が増えたので、それだけでできることが広がってきましたね。そういう会社同士が合併して新たな気持ちでやり直すことは絶対にやった方がいいと実体験から思いますし、ユナイテッドはその一つの成功例だと思いますね。

奥平:アメリカを見ていると比較的ネット企業の再編ってあるじゃないですか。破たんも含めて。日本は一旦上場するとなんとか生きてるという状態ができてしまっていて。なんで再編が進まないんでしょうか。

西條:たぶん人材の流動性だと思いますね。アメリカって割と潔いというか、イケてる会社ができると人がガッと移って、またこっちにできるとガッと移って。新陳代謝を促すという意味では人材の移動が重要だと思うんです。それなりに居心地のいい会社があればずっと働いてしまうというところだと思いますね。その辺りが動けばだいぶ変わってくるとは思うんですが。

廣川:あとは創業者が株をずっと持ち続けているなと思っていて。仮に再編しようと思ってTOBしようにも創業者がうんと言わずにそのままというのもあるのかなと思いますね。

奥平:ある種新しい会社で今やろうとしていることは、再編するという大きな1つのアジェンダがある一方、起業を促すというのもあって、エコシステムを上と下から揺さぶるようなイメージでしょうか。

西條:そうですね。もうちょっとシリアルアントレプレナーも増えた方いいですし、日本はまだまだ少ないですよね。

奥平:去年はまさにエキサイトの話があって、地球の歩き方もあって、その辺り目立ちましたけど、今年も続々と再編、起業の両方が出てくる感じでしょうか。

西條:今年の前半はエキサイトをもう一回良い会社にしていくというところに力を入れますけど、もしかしたらM&Aも少しやるかもしれませんし、新規事業は四半期に1度は作っていくと思います。