茨城県が全国に誇る「常陸秋そば」。その「常陸秋そば」を求めて、行列のできるそば店が常陸太田市にあります。ただこのそば店、食べるまでに2~3時間待つのは当たり前だそうです。普通では"ありえない"そば店ですが、客はひたすら待ち続けます。

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里山風景が広がる常陸太田市のそば店「慈久庵」。並んでいる客に聞くと「昨日、3時間並んで食べられなかった。僕の前で終わって悔しかったので、リベンジした」と平然と話します。

店内をのぞいてみると、テーブル席が6つあるいたって普通の店です。しかし、店に入ってもすぐにはそばにありつけません。ここでもかなり待たされるのです。一体なぜ?

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厨房にいたのは店主の小川さん1人。黙々とそばを作っています。そして、配膳も会計も片づけも、さらにはせいろを洗うのもすべて小川さんただ1人。時間がかかるのもうなずけます。

1人でやるということは、店の入り口に書かれています。客はそれを分かったうえで並びます。やっとそばにありつけた客たちは「並び始めて2時間くらいだが、また並んでも食べたい」「待って良かったなと、食べたときに思った」と口々に喜びを語ります。

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店主の小川さんは店だけではなく、畑でそばの栽培も自分で行っています。機械を使わない農業で、手刈りや天日乾燥という昔ながらのそば作りこだわっています。

小川さんは、毎朝5時過ぎには「そば」を打ち始めます。畑もそば打ちも店も、すべてを1人でやっているのです。

なぜ、小川さんはそこまで自分1人でやることにこだわるのでしょうか。その問いに「そばの技術はどれ1つとっても大切なことの積み重ねですから、人に任せることができるものは、1つもないわけです」と話します。

この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2018年12月7日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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