被災者のニーズを取り入れた新たな非常食が続々登場しています。JA北大阪が開発したのは「飲めるごはん」。コメに小豆やハトムギを混ぜて炊きあげたとろみのある飲み物で、災害時に栄養と水分を同時摂取できるようにと開発されました。「梅・こんぶ」「シナモン」「ココア」の3種類の味があります。

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「おかゆみたいで、ちゃんと食感もあっておいしい」「乾パンは喉につかえるのでありがたい」と売れ行きは上々です。2018年8月に発売して以降、自治体などからも注文が相次ぎ、すでに約6万本を販売。今後は全国のJAに広めたい考えです。

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トーヨーフーズは、避難生活の長期化に備えて、チーズケーキ、ガトーショコラ、カップケーキといった缶入りスイーツを開発しました。「東日本大震災のとき、食べるものはあったけど、甘いものはなかった。スイーツが食べたかったという声を聞いた」とトーヨーフーズの瀬川義雄さんは話します。2018年7月に発生した西日本豪雨では支援物資として現地に届けられるなど、2017年に比べ売り上げは65%もアップしました。

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小麦粉や砂糖、卵など、材料は一般的なケーキと同じです。生地を缶に入れ、専用の機械で中を真空状態にして缶のまま焼き上げれば、味も劣化しにくく長期保存が可能な缶入りスイーツができます。「さらに進化させてプリンやババロアのようなものも出していきたい」と瀬川さんは意欲的です。

この映像と記事はテレビ東京「ゆうがたサテライト」(2018年12月24日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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