平成の30年間でクリーニング需要が大きく減少し、閉鎖する店が増えています。そんな中で、全国から依頼が殺到しているクリーニング店があります。注文殺到のキーワードは「おせっかい」です。
兵庫県・西脇市のクリーニング店「東田ドライ」。創業56年、西脇市内で4店舗を経営しています。この店に全国からクリーニングの依頼が殺到しているのです。
その人気の秘密は「おせっかい」という無料サービス。ズボンのボタンがとれていれば、それに見合ったボタンを取り付け、セーターに穴やほつれがあれば頼まれてもいないのに修繕してしまいます。
平成の30年間で1世帯あたりのクリーニング費用は3分の1に減少しました。東田ドライがある西脇市も人口の減少が続いていて、新しい顧客を増やすことは難しい状況でした。そこで3代目の東田伸哉社長(29歳)は、売り上げをつくるために動いたといいます。
それが「おせっかい」を売りにした無料サービスです。「送料」や「染み抜き」など8つの「おせっかい」を無料にしました。評判が全国に広がり依頼が殺到。4年で売り上げが6倍に増加したといいます。
一方、違う形で好評を得ているクリーニングサービスもあります。早朝・深夜の宅配クリーニングサービス「リネット」は、6~7時、23~24時の早朝・深夜に宅配するサービスが好評となり、会員数が増加しています。「リネット」を運営するホワイトプラスの日吉良太さんは「時短で便利に暮らしたいというニーズは今後もどんどん増え、サービスの伸びしろはある」と話します。
この映像と記事はテレビ東京「ゆうがたサテライト」(2018年12月18日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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