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奥平:そもそもこのビジネスに行きついた経緯が面白いなと思いまして。人のキャリアを面白いというのも失礼ですけど(笑)。今、官僚というお話されましたけど、もともとは大蔵官僚でいらっしゃったと。

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柴山:大学を卒業して大蔵省に入りました。

奥平:(柴山さんは)東大なんですよ。東大から大蔵省。

瀧口:奥平さんと柴山さん、同じ時代に同じキャンパスにいたんじゃないかというお話がありますけど(笑)。

奥平:近所にいたみたいですけど、人生こんなに違うものかと(笑)。

柴山:今こうしてご一緒させていただいて。

瀧口:たしかにご縁ですね。

奥平:どういう経緯で大蔵省から資産運用に来たんでしょうか?

柴山:大蔵省に入って、財務省には全部で9年くらい在籍していて、その後国際結婚をして財務省を退職し、フランスにMBAを取りに行きました。その後マッキンゼーというコンサルティング会社で5年くらい勤務しました。最初は東京で働いて、その後ニューヨークへ移ってアメリカの金融機関やグローバルな機関投資家、例えば数兆円持っているような投資家のアドバイスをしていました。

機関投資家や富裕層向けの資産運用の仕組みはアルゴリズムで行われているのですが、アルゴリズムというのは数式なので金額は関係ないじゃないですか。数式が同じでそこに10兆円という数字を入れるのか10億円なのか10万円なのか、数式そのものは変わらない。ニューヨークでそういうプロジェクトをやっている時に、これを誰でも使えるようにできるんじゃないかと思ったのが金融のプロとしてのきっかけですね。

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瀧口:アルゴリズムというのは、簡単な言葉で言うとどういうことなんでしょうか?

柴山:複雑な数式のつながりです。一つのある数式のかたまりがあって、その結果を別の数式のかたまりに入れて、その結果をまた別の数式のかたまりに入れて最後に答えが出るんですけど、その途中の計算一つを取っても人間が手計算をしたら一生かかっても終わらないような計算が入っていたりします。そうしたものは昔は計算がそもそもできなかったわけですが、スーパーコンピューターができてできるようになった。今私たちが持っているスマホも昔のスーパーコンピューター並みの処理能力がありますので、複雑な計算を簡単にできるような世の中になったんですね。そうすると昔であれば富裕層向けのサービスであったり、何兆円、何十兆円も投資している機関投資家でないとアルゴリズムを活用できなかったりしたものが、今ではテクノロジーの発展によって誰でもアクセスすること自体が可能となっているはずだ、というのが基本的な考え方です。それをテクノロジーの力を使って誰でも使えるようにした、いわば民主化です。

奥平:インターネットのキーワードですね、民主化。一部の限られた人しか手に入らなかった技術をまさに誰でも使えるようにすると。

瀧口:ではその自動化で運用するというのは、そのアルゴリズムにいろいろな数字を入れて運用するということなんでしょうか。

柴山:そうですね。そしてそこから出てきた結果を実際取引していかなければいけないですよね。その取引も自動化していくことになります。自分でやるとなると、アルゴリズムがあって、それはパソコンを使って自分で計算できた。そしてこういう銘柄に自分の資産をいくらずつ入れて、こういう銘柄を毎月いくらずつ買っていきますと。

瀧口:やり始めるとすごく大変そうですね(笑)。

奥平:それを実際にユーザーには簡単に見せるわけですよね。

柴山:簡単に見せることが重要ですね。基本的な考え方としては、そもそも海外の投資家には人間が提供してきているわけですね。例えばプライベートバンクの口座を開くとします。開くためにそもそも数億円の資産が必要なんですけど。そうするとアルゴリズムの計算やそこから生まれてきた取引を自分でやるのが難しいので、それを全てプライベートバンクが富裕層向けに代わりにやっているわけです。そういったものをスマホ上で簡単にできるようにしていこうと。