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瀧口:今決済のお話をいただいて、STORES.jpの方は競合についてどうお考えですか?例えばBASE(ベイス)とか。

佐藤:日本ってEC自体はインターネットの歴史そのままで、インターネットビジネス立ち上がりくらいからずっとあるんですけど、システム自体は古いので昔からの会社さんがすごく多いんですね。ECサイトを作る時の会社さんとか、カートシステムを提供している会社さんなど。なのでなかなか中小事業者さんや個人の皆さんがECストアを簡単に開発したり運営したりするのが難しくて。そういう意味でいうと競争相手としてBASEさんとかモダンなプレイヤーも一部いるんですが、ほとんどが古い事業者さんなので、あまり市場として難易度は高くない印象ですね。

瀧口:モダンなやり方ということでBASEさん出ましたけど、そこの差別化や競争などにおいてはどういう見通しですか?

佐藤:我々の場合はBASEさんとはビジネスモデルが違っていて、我々は月額の利用料でシステムを使っていただくサブスクリプション型のチャージモデルなんですけど、BASEさんは月額が無料で、その代わり1円決済されたらその分いくらいただきますよという、従量制の仕組みになっているので、今の顧客構成でいくとどちらかというとシステム利用料を変動費化したいようなお客さんで、規模がそれほど大きくないお客さんがBASEを使っている方が多くて、我々はどちらかというとセミプロというか。

奥平:もう少し大きい規模になるわけですね。

佐藤:そうですね。個人だけどもう少し本気でやっています、という方が使われることが多くて。加盟店さんの月商規模でいうと、3~4倍くらいの差があるという感じですね。

瀧口:(ユーザーの)層が違うということですね。

佐藤:そうです。ぼくらの仕組みよりも、一旦はエントリーでお金がかからないBASEさんを使われるっていう方もいれば、そこそこ規模が大きくなってくるとSTORE'S.jpを使う方が経済的にもお得になったりするので。機能的にもある程度の規模の顧客リストを管理するにはSTORE'S.jpの方がいいかもね、というように自然にお客さんが切り分けられているという状態ですね。

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奥平:先ほど中国の話をさせていただきましたが、例えばQR決済にしてもライドシェアにしても最初にものすごい数の会社ができてバトルロワイヤルをして、最後は2社くらいに統合されるじゃないですか。ある意味水平型の統合。日本はなかなかスタートアップの中で、同じような業種の企業ができても水平統合しないじゃないですか。ゆえに仮にM&AされてもIPOしても規模が大きくならないという問題があると思うんですけど、ぶっちゃけ水平統合はもっとやるべきと思われますか?それとも一国一城をみんな持ちたいので、すすめない派ですか?

佐藤:僕らは可能な限り一緒に事業がやれる状態、競争によって生まれるユーザー価値もあると思うんですけど、今それよりも一社で企業が追及できる状態を作る方が正しい道かと思っていて、今の競争の副次効果って広告掲載先のGoogleやFacebookが儲かっているという状態になると。資金調達したリスクマネーがGoogleやFacebookに流れているという状態なので、ユーザーにも競争のメリットが還元されていないとあまり意味がないので。できればコイニーとSTORE'.jp sがやったようにお客さんのために一緒になれるようなところは一緒になって、価値提供をする方が正しいんじゃないかと思います。

奥平:たぶん放っておいても例えばTiktokが来たように中国企業も来るでしょうし、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)みたいな人たちもいますし、日本で細かく分けておくよりは一緒になれるものは一緒にして幹を太くして。QR決済も早く2社くらいになった方がいいと思うんですけどね。

瀧口:例えばアリババ、テンセントが来て、日本の会社をM&Aする、ということもあるし。

奥平:それこそコイニーも手数料競争やられた経験からすると、盛り上がりますけどそれって行き詰まる感もあるじゃないですか。

佐俣:そうですね。

奥平:カード会社に払う金額以下には下げられないので。

佐俣:そこは構造的な問題なので。

奥平:そうなれば結局その分のマーケティングコストがある意味無駄になっちゃうわけですよね。

佐俣:そうなんです。それこそGoogle、Facebookに全部流れて終わってるという状況ですね。

奥平:もっと再編すべし!ということですね(笑)。

佐藤:そうですね。

奥平:じゃあもう一回聞いておきますか?

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瀧口:BASEとの再編というのはあり得るんですか?

佐藤:僕らとしては常にウェルカムです。

奥平・瀧口:おっ。

奥平:Twitterでつぶやいて、今年再編してるくらいですから。

瀧口:またTwitterで(笑)。

奥平:期待しましょう。

瀧口:では再編に期待ということで(笑)。ありがとうございます。

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