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瀧口:佐藤さんはエンジェル投資家として数々の会社に投資されていると思いますが、今は何社くらいに投資されていますか?

佐藤:今は僕個人から直接投資しているのは60後半くらいですね。

瀧口:そんなにされているんですか。

佐藤:ファンドを友だちとやっていて、そこからは35社くらい。ちょうど100社くらいですね。

瀧口:100社も覚えられますか?

佐藤:しっかり覚えているところと、うっすらのところはありますね(笑)。

奥平:今年ちょうど『エンジェル投資家』という本が日本で翻訳されて話題になりましたけど、どうやってエンジェルになるものなんでしょうか?

佐藤:どうですかね。僕も最初の一社目はたまたま紹介していただいて。

奥平:Googleを辞めた後ですか。

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佐藤:そうですね。僕の場合は自分の事業があって、投資家が本業というわけではないので、目的の違いによって皆さん始め方も違うのかなと。僕の場合は情報が欲しいからです。自分の人生をかけられる事業って同じ時間軸でいうと一つか二つじゃないですか。普通は一つですよね。

でもたくさん興味があることや知りたいことはあって、どうしても自分ではできない。誰か得意な人やできそうな人を支援できれば、その経験や試行錯誤の追体験を起業家経由でできるので、そのために投資をやっている。なので自分の事業に生かしたいということが大きいですね。

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瀧口:100社あるとどういった事業の会社が多いなど、傾向はあるんですか?

佐藤:自分が投資判断をしたり評価したりできるのってインターネットやコンピュータ関連の技術、事業であることがほとんどで、それ以外のことに関しては門外漢なので、そういう事業を自由にやっている会社が多いですね。

瀧口:いろんな方が出資してほしいと来るわけですよね。どの会社に投資するのか、どういった判断で決めるんですか?

佐藤:大体は自分の中で、今年はこういう投資をしようというのをある程度テーマ設定をしていて、それに合う会社に参加させていただくということが多いと思います。個別判断というよりはもともと持っているテーマに合うものを選ぶ。

瀧口:経営者の人柄などの部分ではなく。

佐藤:もちろんテーマありきで、それ以外の部分はそれほどやりませんが、テーマに合っているものであればそのチームがどういう志向性だとか、創業者がどういう特性を持っている方かというのは材料になると思います。

瀧口:2018年はどういうテーマだったんですか?

奥平:今同じことを聞こうと思っていました(笑)。

佐藤:2018年はブランドとシェアリングです。

瀧口:ブランドとシェアリング。シェアリングはピンと来るんですけど、ブランドとはどういうものでしょうか。

佐藤:それこそheyのお客さんになるような人たちに対して今年は結構投資したと思います。小さいコミュニティの中で熱量があるブランドを立ち上げている方。

奥平:必ずしもインターネットでなくともよいと。

佐藤:そうですね。製造業の会社も結構ありますね。

瀧口:熱量のある会社。

佐藤:熱量のあるコミュニティを作れているようなブランドですね。

瀧口:それはどう判断するんですか?

佐藤:例えば分かりやすいのはソーシャルメディアをうまく使っている会社や事業体が多いので、そこだとエンゲージメントレートという、フォロワー数を分母に、1投稿に対してどれくらいのレスポンスがかえってくるかというものがあるんですが、これが10%台後半か20%くらいあるといいと。

奥平:コアなファンの方たちが付いているという。

佐藤:そうですね。フォロワーの人たちがライトになんとなくフォローしたというのではなく、みんながそのブランドのことを気にしているという人たち。

奥平:それはアパレルなどですか?

佐藤:アパレルや雑貨など、スタイル系の商材を取り扱うところが多いですね。