「スタートアップ」が未来を創る――。番組がオフィスに足を運び、話題のスタートアップや、イノベーティブな起業家をいち早く取り上げる「ビジネスにスグ効く」経済トークショー『日経STARTUP X』。PlusParaviでもテキストコンテンツとしてお届けする。

Google退社後、30歳で経営するフリーアクト、イグニスを次々とIPOさせたシリアルアントレプレナー、佐藤裕介氏。2018年には決済サービスのコイニーとEC(電子商取引)サイト開設支援のブランケットを経営統合し、2社を傘下に置く新会社「hey(ヘイ)」の代表取締役社長に就任した。約60社を支援するエンジェル投資家でもある佐藤社長に投資の極意を聞く。

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奥平:右半分が大変なことになってますね。

瀧口:アルコールって書いてある(笑)。しかも0円なんですか?

佐藤:そうですね。仕事終わりにみんなで飲んでる人たちが結構社内にいる感じですね。

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瀧口:沖縄のオリオンビールで。では今日はありがとうございます。乾杯。

佐藤:よろしくお願いします。

奥平:(佐藤さんの)最初の社会人振り出しはGoogleですよね。

佐藤:そうですね。Googleからです。

奥平:Googleもフリードリンクやフリーランチは有名ですね。

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佐藤:Googleは採用上の競争力や福利厚生の観点だと思うんですけど、我々はどちらかというとドッグフーディングといって、自分たちで作ったソフトウェアや製品を自分たちで使ってみるという、仕事の一環として置いている感じですね。

瀧口:一回使ってみるとどこが使いにくいか分かるということで。

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佐藤:そうですね、ユーザー目線で。我々はお客さんが実際に商売されている方なので、実際に金額入れてピッてやるところまでがどんな体系になっているかというのを毎日確認できるという意味では、よく機能しているんじゃないかと思いますね。

瀧口:そういうことだったんですね。グッズもたくさん置いてありましたよね。

奥平:後ろに羊がいたり豚がいたり、気になって仕方ないんですが(笑)。これはどういうものなんでしょうか。

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佐藤:会社にあるものは我々の加盟店さんが作っていらっしゃっているものが多くて、今日僕が来ているカットソーもそうですね。我々のソフトウェアやプラットフォームを使ってくださっているストアオーナーさんや加盟店さんのものがたくさん社内に置いてありますね。

佐藤:我々の会社のグッズもTシャツなどいろいろなものがありますが、それも先ほどと同じドッグフーディングです。自分たちのプロダクトや製品を自分たちで使って、実際に売ってみるというのがどんなものなのかという、試すための意味合いが強くて。うちの会社のTシャツもおかげさまで割と売れているんですけど。

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瀧口:あれは売っているものなんですね。

佐藤:そうなんです。もちろんお客様にプレゼントしたり、パートナーさんに着ていただいたり社内で着たりというのもあるんですけど、全く見ず知らずの方がオンラインで買ってくださったりもしているので、そういうプロセスを通じて僕らがよりお客さんのことを理解できるようになるというのが、もともとの考え方としてあります。

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奥平:Google(入社)は2008年ですか?

佐藤:2008年から2年弱くらいですね。

奥平:あるところから聞いたんですが、Googleの内定式でチューインガムを噛んでいて怒られたと(笑)。

佐藤:そうなんですよ。すごい情報を(笑)。

瀧口:(奥平さんは)記者さんなので情報が潤沢にあるんですよ(笑)。

佐藤:Googleって当時渋谷にオフィスがあって、子供が通う英語教室みたいな感じで、色とりどりの張り紙がたくさん貼ってあるイメージで。

奥平:あのロゴのイメージですね。

佐藤:そうです。手作り感もあるポップなオフィスで、アメリカの会社だったので(ガムも)OKかなと思っていたんですけど、めちゃくちゃ怒られて。「お前は明日から来なくていい」って言われて。

奥平:アメリカンな感じだからいけるかなと(笑)。

佐藤:いけるでしょ、って感じでいたら全然もっと厳かな感じで。当たり前ですよね。社会人としての自覚が足りなかったんですけど。