扱いやすさに加え、吸引力が強化されたことで市場が急拡大しているスティック型掃除機。その国内シェア5割を占めているのが、イギリスのダイソンです。牙城を崩そうと国内外の多くのメーカーが新製品を投入し、競争が激化。

スウェーデンの老舗家電メーカー「エレクトロラックス」は、男性をターゲットにした新製品を発表しました。モーターなどを搭載したメインユニットを上下にスライドさせることができる、世界初の組替え式掃除機です。

20181228parasbusiness_01.jpg

床を掃除する時は、ユニットを下げることで手首への負担が減り、操作性が向上。ユニットを上にすれば、ソファの下も高い場所も楽に掃除することができます。「国内シェアの2位以下は団子状態。メカっぽさで男性ユーザーを獲得したい」と、長岡社長はシェア拡大をねらいます。

20181228parasbusiness_02.jpg

一方の追われるダイソンは、「私たちがコードレス掃除機を導入し、巨額の研究開発費を投じてきた。他社は我々の製品をコピーしている」といら立ちを隠せません。アメリカでは「シャークニンジャ」にシェアを奪われ、ダイソンは次の市場へ目を向けます。

掃除機で培った技術を応用して開発した新商品は、ヘアアイロン「エアラップ スタイラー」。髪の毛が濡れた状態で使えるのが特徴で、髪の毛を乾かしながらセットすることできます。

20181228parasbusiness_03.jpg

高速・高圧の気流が物の表面に沿って貼りつくように流れる「コアンダ効果」。この現象を活用して、髪の毛を引き寄せるように巻きつけて乾かします。一般的なヘアアイロンの温度が約200度に達するのに対し、風の力を使う「エアラップ」の熱は100度程度。髪へのダメージを減らすことにも成功しました。

※この映像と記事は、「ワールドビジネスサテライト」(10月23日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

テレビ東京の経済報道番組を"早見"できる「パラビジネス 2分で経済を面白く」は毎日配信中。

(C)テレビ東京