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奥平:AIはどんな分野に応用するんですか?

溝口:AIは一番分かりやすいところで言うと、食事や姿勢をやっています。AIやディープラーニングというと非常にわかりにくいと思うので、お2人のように非常にお詳しい方ばかりではないのですが。

奥平・瀧口:いやいやいや(笑)。

溝口:私たちはディープラーニングを社内にもお客様にも分かりやすく説明する時、「専門家の目の見える化」というお話をしています。例えばお2人の座り姿勢、立ち姿勢、ちょっと歩いていただいたら体がどのように歪んでいるのか。これからどういった症状や悩みが出てきそうなのかということが予測できます。これは私が今まで何百人、何千人ものお客様をトレーナーとして見てきたからなんですね。そして学問や生理学、解剖学、筋肉トレーニングの学習をしてきた。ここを組み合わせて判断する。

こういった専門家の目をディープラーニングはまさに見える化できる。今までは一定の所属を持つ人しかアクセスできなかったところに、技術によってすべての方に限りなく無料に近い形で専門家の目をお届けすることができる。私たちはそこに投資をしています。

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奥平:今トレーナーとおっしゃったので次のテーマにいきたいんですが、フィットネスクラブで教えられていたということですよね?非常に面白いキャリアだと伺ったんですが、
どういった経緯でトレーナーになられて、更にどういった経緯でテクノロジーの会社に来たのか。どこから伺ったらいいでしょうか。

溝口:どの辺から話しましょうか。気を付けないとしゃべり続けちゃうんで(笑)。まず私は高校3年生、17歳の時からトレーナーの道に入ったんですね。

奥平:アルバイトですか?

溝口:そうです。というのも、私は母親が自己破産してて父親がいないんですね。父は(父の)両親がいなくて孤児院生まれで、母も高校をすぐ退学するような、ある意味非常に破天荒な両親の元で母親が19歳の時にできちゃった婚で生まれたんですが、子供同士の結婚だったのですぐに両親は離婚してしまったんです。母は親戚がいなくて、母も父親がいなかったり、母の母も就労能力が無かったという状況があったので、住み込みで働いたりして17歳まで10回くらいいろいろな所を転々としていました。その中で母も自己破産をして。

今はわからないですが当時は奨学金取るのに個人保証がないと受けられず、親戚もいなかったので個人保証を取れる人がいなかったので、大学進学は考えていませんでした。そして高校で就職先として提示されたのがスーパーと工場と引っ越しなどの力仕事だったんですが、これらも素晴らしい仕事だと思う一方で、私はあまり関心が持てなくて。

そんな時にたまたま出会った人がトレーナーの学校を出ていて、フィットネスクラブでトレーナーの育成責任者をしている方だったんです。そして高校在学中にトレーナーとしての技術を丁稚奉公で、つまり報酬無しでゼロから身につけることができたら、トレーナーの仕事をもらえるということになり、それがきっかけで高校生からトレーナーの道を歩みはじめました。

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奥平:今日的に言うとある種ブラック企業的ですが、無給でやってたわけですよね。今となると微妙なところですね。

溝口:ある意味研修生のような感じですね。勉強させてもらったという感じです。

瀧口:その後正規の社員として入られたんでしょうか。

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溝口:私は正規の社員ではなくて契約トレーナーでした。アルバイトとして働かせてもらう一方で、高校を卒業する時はすでに技術もあったので、たまたまご縁があってプロ野球選手やプロバスケットボールの選手の皆さんのサポートさせていただいたり、リハビリテーションセンターなどでも働かせていただいたりと、トレーナーとして活動していました。

なかなか高校卒業したばかりの18歳で技術を持っている人はそういませんから、皆さん面白おかしく見てくれて支えてくれたというのもありますし、若者といった位置付けの中で皆さんに助けていただいたり非常に良くしていただいたので、今があるという感じです。

瀧口:そこでFiNCを起業するきっかけというのは。

奥平:おそらくその質問は(時間内に)おさまらないので次回ですね(笑)。非常に聞きたいところで終わってしまいましたが、次回はその続きから伺いましょう。ありがとうございます。

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