産業技術総合研究所などが世界初の自動車を発表しました。強度などに優れた新素材を使用した車の素材は、なんと「スギ」です。

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一見普通のこの車。実はボンネットなどに樹木の主要な成分である「リグニン」という物質から作った新素材が使われています。

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「リグニン」は硬さや耐熱性などの特徴を持っていますが、性質にばらつきがあり、工業材料にするのは難しいとされてきました。しかし、今回産総研などは性質が安定しているスギの「リグニン」を使うことで素材の開発に成功し、光岡自動車の協力で世界初の自動車を造りました。

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産総研などは新素材の生産には木材の切れ端などの利用を考えているため、コストもかからず、山間地の地方創生にもつながると期待を寄せています。

今後実証実験を続け、2022年からの実用化を目指します。

※この映像と記事は「ワールドビジネスサテライト」(10月23日)の内容を再構成したものです。

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