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奥平:お二人とも東大の大学院を出ていらっしゃるということですが、卒業からどういう経緯で起業されたんですか?

賢人:私は大学院の1年生の時に学生起業という形で起業しまして。今年の3月に修了したという形になります。

瀧口:大学院ではどんな勉強をされていたんですか?

賢人:私がいたのは情報学環というメディアや社会情報に関して研究をしていくというところで、私自身は今の企業の事業領域になるLGBTの分野で、実際にメディアがLGBTのコミュニティにどういう影響を与えるかということを情報の面から研究しておりました。

瀧口:直接事業にも還元されそうな研究ですね。

賢人:まさにそうですね。

奥平:在学中の起業は、すでにこのコンセプトだったんですか?

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賢人:そうですね。最初からこの事業でやろうと思っていました。

瀧口:起業のきっかけは何でしたか?

賢人:まさに私自身がLGBTの当事者でして、Gのゲイです。自分自身を男性と思って、男性を好きになるという男性同性愛者です。そういうこともあり中学校時代では半分くらいいじめや不登校の時期を過ごした時期がありました。そういった経験から今では割とどこにでもあるんですが、大学入学時にLGBTサークルに入り、そちらで代表をやっておりました。

その中で就職活動をしているトランスジェンダー、心と体の性別が一致しない先輩が、就職活動中にエントリーシートの男女の欄にどちらに丸を付けたらいいか、そもそも戸籍の性別と見た目が違うので困っていたり、スーツにしても男性用、女性用と日本の就活用って分かれているじゃないですか。それも着るのが嫌で、面接でカミングアウトしたら嫌なことを言われてしまって、就職活動をあきらめてしまった。そのことを目の当たりにしてこの課題を解決したいという思いから会社を起業しようという決意を固めました。

奥平:なるほど。そこにお姉さんがジョインされたのはどういう経緯でしたか?

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真梨子:私は東大の法科大学院に行っていて弁護士を目指していました。司法試験にも合格したんですけど、根本に世の中の負を解決したいという思いがあって、その手段として人の人生に寄り添いながらそれが叶えられたらいいなとずっと思っていたんですね。そして大学院の3年生の時に彼からそのアイデアを聞いて、すごく共感できると思いましたし、私が叶えたいことや実現したいことは、実は法律家ではなくてJobRainbowでこそ叶えられるのではないかと思い、直感でジョインしました。

奥平:お互いバックグラウンドが文系と理系で分かれていて、組み合わせとしてはいいですよね。相互補完関係のような。

賢人:役割分担はよくできていると思います。

奥平:プロダクト周りは(賢人さん)ご本人が見られて、コーポレート系はお姉さんが担当されているのでしょうか。

賢人・真梨子:まさにその通りです(笑)。

瀧口:賢人さんご自身は就活をされなかったんですか。
賢人:実は私自身も大学卒業時、大学院に入る前に就職活動をしたことがあります。その中でやはりゲイであることをカミングアウトしたら、嫌な反応をする企業さんもどうしてもいたんですけど、一方でそういったことを当たり前に受け入れてくれる企業さんもいて、ある意味それが、こういう企業の声をもっと世の中に発信しなくてはいけないんじゃないか、という起業のきっかけにもなりました。