洋服のネット通販日本一のZOZOTOWNを率いる前澤友作社長。1998年に起業し、初めはレコードやCDの輸入販売を手掛けていました。ZOZOTOWNを始めたのは2004年のことでした。

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当初は、メーカー各社から「通販ではブランドイメージが崩れる」「洋服の通販なんて売れるわけがない」という反応がほとんどでした。しかし現在では「ZOZOTOWNで売ってほしい」というブランドが後を絶たず、取り扱いブランド数は7000にも。そしてユーザー数は700万人以上、洋服のネット通販日本一を誇る企業となりました。

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さらに前澤社長は2017年末、ZOZOオリジナルのプライベートブランドの製造・販売を発表しました。カギを握るのが最新技術を盛り込んだ「ZOZOSUIT(ZOZOスーツ)」。この特殊なボディスーツを着用してスマホで撮影すると、身体のサイズを細かく採寸でき、一人一人のサイズに合う完全オーダーメードの服をネット経由で作ることができるといいます。ZOZOスーツを作るのために5年以上も前から技術的な実験や縫製技術の検証を重ね、ニュージーランドのベンチャー企業と共同開発してきました。そして2018年にZOZOスーツが完成、早速無料で世界中の客に配り始めました。

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このZOZOスーツを使って注文できるプライベートブランドの商品は20以上のアイテムがあります。ボタンダウンシャツ(3,900円・税込み)は、各パーツを数ミリから数センチ単位で組み合わせることで、通常のS、M、Lといった規格品ではない、一人一人の体にフィットする「究極のシャツ」となりました。

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この仕組みで、今後はビジネススーツも展開していくという前澤社長、未来をこう見据えています。「今までの商品やサービスは、企業主導で提供されてきたが、これからは70億人一人一人の意見があらゆる商品、サービスに反映されないと、モノも売れないしサービスも売れない時代になっていく。企業自体も、一人一人の消費者がつくりだしていく形になると思う」

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※この映像と記事は「ガイアの夜明け」(9月25日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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