JR東日本が赤羽駅ホームに「無人レジ」のコンビニを期間限定でオープンしました。「無人レジ」のシステムを開発した米国の会社は日本での事業展開を進めています。
ホームに設営された「無人コンビニ」。レジを通さずに手に取った商品を自動で認識します。交通系ICカードでの簡単な決済を可能にしたのは、天井や棚に設置された100台以上のAI搭載カメラです。
店員がいないとなると、心配されるのが万引き。万引きは防げるかを試してみました。なるべくカメラに映らないようにコソコソして奥の商品を2個取ってレジを通過しようとすると、確かに2個の商品が表示されました。
コンビニを運営するJR東日本スタートアップの担当者は、「カメラで人と商品を追いかけているので、バッグに入れても商品を認識している」と万引き対策に自信を示します。
日本で始まったばかりの無人レジ。アメリカではすでに実用化されています。この店舗を運営しているのがシステムを開発したアメリカの企業「スタンダード・コグニション」です。無人レジに必要なのは、カメラとパソコンのみ。すでにある防犯カメラなどが利用でき、費用が格段に安く済みます。
しかし、このシステムの目的は店を無人化することではありません。レジに立たなくていい分、客と密接にコミュニケーションが取れることにあるといいます。スタンダード社は日本でコンビニを含む4社と契約を済ませ、ほかに50社と商談を進めています。スタンダード社マイケル・サスワルCOOは「2020年までに3,000店と契約したい」と話します。
※この映像と記事は「ゆうがたサテライト」(10月16日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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