奥平:そちらに(本を)一冊持って来ていただいているんですけれども、『3か月』というのは何の本ですか?見せていただいてもよろしいですか。

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瀧口:3か月の使い方で人生が変わるんですか?

佐々木:人生が変わるんです。

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奥平:Googleで学びシェアNo.1クラウド会計ソフト freeeを生み出した「3か月ルール」。

佐々木:これはいろいろな時間の使い方を見直してみようということなんですが、3か月の間すごく集中して時間を使えれば人生を変えるような瞬間を作れるというような本です。

奥平:これは誰に向けて書かれた本なんですか?

佐々木:これはたまたま、時間に対してどういうフィロソフィーを持っているか、ヒルズアカデミーで話したことが(評判が)良かったというので、じゃあ膨らませてみようということになりまして。一般のビジネスされている方全般(に向けた本)ですね。

奥平:3か月ってパッと見で短いじゃないですか。90日ですからね。

瀧口:ワンシーズンという感じですよね。

佐々木:短いですけど、ある意味一つのことを意識しながら何か動ける最長期間でもある気がしていて。一年の抱負とか絶対に年末に覚えていないじゃないですか。

瀧口:たしかにそうですよね。

佐々木:3か月ぐらいだと覚えているんですよね。そういう意味で意識できる最長の期間。だから、どう3か月でちゃんと自分で決めたテーマに沿って進められるか。


瀧口:(実際に)佐々木さんが3か月で変わったことは何でしたか?

佐々木:そうですね。3か月でプログラミングを勉強し直して、自分で開発しながらこのfreeeというものを作れるんじゃないかと思ってやったりしました。その前にも学生時代にインターンをした時、僕は(当時)データサイエンスの勉強をしていたので、実践で使えるようになってみたいと思って、分析の仕事をやらせてもらおうと思ったんです。

でも実際そのベンチャー企業では分析よりも前にデータをきれいにする仕事があって、アルバイトの人がしていました。(自分も)その仕事をやらされた時に全然面白くないな、と思ってすぐに辞めそうになったんですね。でもそこで社長に、それだったらその部分を自動化するとか考えたらどうだと言われて。いまいちピンとこなかったんですけど、本屋さんで本を見ていたら自動化のプログラムが書けそうだなあと思って。次の日会社に行った時、辞めないけどその作業を自動化するものを作るので、3か月くらいは他の事をやらせないでくれと言って、実際そういったものができたんです。その結果、会社の働き方が大きく変わったし、自分にとっても3か月くらい集中すればできない事って少ないんじゃないかという成功体験にもなりました。

そういう経験に基づいてGoogleに入った時、3か月単位の管理がとてもしっかりしているので、日本の会社から見ると4倍くらいの速さで進んでいる感覚になるんですよね。それがまたすごく自分の肌に合っていたし、3か月ってテンポが速いけど、一つのことに対して集中できる最長の期間だと。

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佐々木:あとは働き方でも、今だとLINEやFacebookのダイレクトメッセージを返していると、永遠に時間が過ぎていくじゃないですか。ああいうものをいかに止めるか。メールの返信を毎回するんじゃなくて、時間を決めてその時間以外はやらない。ちゃんと(返信するための)時間を作る。

人って集中できるまでに1時間ぐらいかかるから、そういう意味で言うと、時間を1時間取っても結局集中できないので、それ以上にどう長い時間を取って考えるか。そうしないとやはり本当に生産的な3か月は過ごせないですね。そういったところを含めて具体的にどう過ごしたらいいのか、そういう話です。

瀧口:ちょっと(本を)読みたくなりましたね。