2000年代に子供服市場で一大ブームを起こし急成長したナルミヤ・インターナショナル。ピーク時の売上高は358億円でしたが、主販路である百貨店の低迷により2012年にはピーク時の半分以下にまで減少。しかし2018年2月期には約270億円にまで回復し、再上場をも果たしました。そして今、新しく立ち上げた事業で、さらなる再起を図ります。

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その事業とは、子供向けフォトスタジオ事業です。ナルミヤにとって写真を撮るというサービスは畑違いのため、東京の人気フォトスタジオ「LOVST(ラブスト)」と業務提携しました。撮影サービスは同社に任せ、ナルミヤは撮影用の衣装として自社が展開する19のブランドの最新モデルを用意します。ナルミヤでは月に200~300点の新製品が出ますが、そのすべてを衣装として揃える予定です。

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利用者からは「百貨店で(ナルミヤの)お店に入ってみる良いきっかけになるかもしれない」という声も。ナルミヤの国京常務執行役員は「実際に着て頂いて写真に撮るということで、商品の良さを体験して頂きたい」と話します。撮影した写真は、SNSなどに投稿できるよう画像データほぼ全てを利用者に提供。口コミでブランドのファンが増えることを期待しています。

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このフォトスタジオ事業は、ナルミヤにとって創業以来初の大規模新規事業です。アパレル事業と非アパレル事業のコラボレーションが生み出す相乗効果。ナルミヤの石井社長は「子供の全てに関わる『アパレル+様々なサービス』を展開していきたい。その一歩がこの写真スタジオ」と話します。

※この映像と記事は「ワールドビジネスサテライト」(10月1日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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